学校内装

学校内装とは

学校内装とは、学校などの教育施設における教室を始めとする屋内の設備や意匠・装飾を整える内装サービスです。

学校内装の考え方は、小中学校などの義務教育に限らず、高校・大学、幼稚園・保育園や学習塾なども含めて幅広く取り入れられています。安全かつ機能的で、過ごしやすく学びやすい環境整備が行われており、特に木材を取り入れた内装づくりが多く行われています。

学校内装の使用用途

学校内装は、学習環境に特化した内装設備で、学校をはじめとして様々な教育施設で取り入られられている内装施工です。

  • 小中学校
  • 高等学校
  • 大学
  • 幼稚園・保育園
  • 学習塾・予備校

これらの施設では、通常の教室のみならず、理科室などの特別教室や、また、体育館や、廊下・昇降口などにも学校内装の工事施工が行われています。過ごしやすく、安全で学びやすい学習環境づくりを目的としています。

学校内装の原理

1. 概要

学校内装は、児童・生徒の学習・生活の場としてふさわしい環境整備を行う内装工事です。安全性、快適性、健康面の配慮が重視されます。また、特に小学校を中心として、多様な学習形態への対応が必要となっています。これらの環境を実現するために、具体的には、教室の広さや、空気・熱、光、音などについて、配慮・工夫が必要です。

また、学校教育には、他者や環境との社会的な関わりの中で精神の成長を促すことや、基本的な生活習慣の確立と、社会生活を送る上での規範意識を身に付けさせる役割もあります。このような学習活動を支える空間として、児童生徒同士の交流を生む空間や豊かな芸術空間などの構築が必要とされる場合もあります。

また、運動を通じて体力を養い、身体の成長を促すことも学校教育の目的の一つです。日常的な体力づくりを行うための体育館などの運動施設や、食育を充実させるための空間なども学校内装における役割に含まれます。

2. 学校内装における木材利用の推進

学校内装における木材の利用が進められています。木材は、温かみのある意匠性を持つと共に、室内の湿度変化を緩和さ せ、ブルーライトなどの目に負担をかける光を吸収するなど、室内環境を快適に保つ機能があります。特に、内装材として木材を使用することにより、風合いと快適性に優れた教育環境づくりが可能です。また、木材を活用することで、脱炭素化や森林の保全、地域の文化の継承、地域の活性化などにも繋がります。

文部科学省でも、昭和60年に各都道府県教育委員会教育長宛に「学校施設における木材使用の促進について」という通知文を発出しており、防火対策を考慮した上での木材利用を推進しています。

学校内装の種類

1. 概要

学校内装には、様々な内装材が使用されます。一般教室に用いられる内装材は、シート・パネル、木材などの床材や、クロス・シートなどの壁材、意匠性の高い壁材などです。特別教室には、それぞれの用途に合わせた内装材が使用されます。例えば、理科室には耐薬品性に優れた床材が使用され、音楽室や図書室には吸音材などが使用されます。玄関など、特に高い意匠性が求められる場合には、ルーバーなども使用される場合があります。

2. パーテーション (学校間仕切り)

廊下と教室を仕切る、パーテーション・学校間仕切りも内装材の一種です。木材利用推進の観点から、木製のパーテーションの利用が進んでいます。製品によっては、ロッカー等の家具とを一体化させることも可能です。また、木製であっても含浸加工による不燃処理を施したり、突板加工によって不燃仕様にしたりすることもできます。

代表的な国産材のスギ・ヒノキや、地域産材などの木材を利用することで、林業の活性化や地域環境の保護に貢献する効果もあります。

3. 防球格子戸

体育館などに窓を設ける場合は、人やボールが接触しないよう格子が設けられます。この防球格子戸にも国産材や地域材を利用した製品があります。木の温かみを感じさせながらも安全性と耐久性に優れた製品です。主には国産スギ無垢材が使用されます。スギ材は靭やかさに優れており、衝突したときの衝撃を和らげることが可能です。