真空コンデンサ

真空コンデンサとは

真空コンデンサとは、真空を誘電体として使用するコンデンサです。

金属板状の電極間に真空を挟んだ構造であり、電圧をかけることで真空中に電荷が蓄積されます。真空コンデンサの特徴は、高い絶縁性、低損失、高耐圧、長寿命などが挙げられます。

真空コンデンサは、高周波回路では低損失特性を、高電圧回路では高耐圧性を発揮します。そのため、無線通信機器やレーダー、送電設備、医療機器、精密測定器など、高周波や高電圧を扱う場面で利用されています。真空コンデンサには、平行平板型と同軸円筒型の2つの主要な構造があります。平行平板型はシンプルな構造で製作が容易ですが、電極面積が大きくなりやすい傾向があります。一方、同軸円筒型は小型化が可能ですが、製作が複雑になる場合があります。