シンチレーション結晶とは
シンチレーション結晶とは、放射線エネルギーを吸収して光に変換する結晶です。
シンチレーション結晶には、ヨウ化ナトリウム(NaI(Tl))、セシウムヨウ化物(CsI(Tl))、ビスマスゲルマネート酸化物(BGO)、ルテチウム・イットリウム・アルミネート(LuYAP)などがあります。動作原理は、放射線エネルギーを吸収すると、電子と正孔が生成され、これらが再結合すると光子が放出されるというものです。
医療のX線CTやPET検査、科学研究の放射線測定、産業の非破壊検査などに幅広く利用されています。シンチレーション結晶は、シンチレータ、光電子増倍管、電子回路などの要素で構成されており、高い放射線検出効率やエネルギー分解能、さらには高速応答性を備えています。