バイアスTとは
バイアスTとは、電子回路において、直流 (DC) と交流 (AC) を分離して通すための装置です。
バイアスTは、一方のポートには直流電源を供給し、他方のポートには交流信号を伝送します。直流電源はバイアスTの直流入力ポートに接続され、交流信号は交流出力ポートから出力されます。このようにして、直流と交流が同時に伝送されることが可能となります。また、直流と交流の信号を完全に分離することができるため、直流電源からのノイズが交流信号に影響を与えることがありません。
バイアスTは、アンテナ信号の増幅器やRFフィルタ、または高周波回路におけるDCバイアスの供給などに使用されています。また、測定器や評価ボードなどのテスト・測定用途でも利用されています。