可変容量ダイオードとは
可変容量ダイオードとは、容量が外部電圧によって変化する半導体素子です。
ダイオードが電流を一方向に流すのに対して、可変容量ダイオードは電荷を貯めることができます。このダイオードは、「pn接合」と呼ばれる二つの半導体領域が互いに接触している構造を持っています。通常、逆方向に電圧がかかると、このpn接合部分にある「空乏層」と呼ばれる領域ができます。空乏層は電荷がほとんど通過できない領域で、この領域の幅は逆方向の電圧によって変わります。
可変容量ダイオードの特徴は、この空乏層の幅が変わることで、ダイオードの容量が変化するという点です。つまり、逆方向の電圧を変えることで、ダイオードの容量を制御することが可能になります。