乳化剤

乳化剤とは

乳化剤とは、本来ほとんど混ざらないものを混合させる(乳化する)薬剤のことです。

水と油など混ざらないものを撹拌しても通常はすぐに分離してしまいますが、水と馴染みやすい性質 (親水性) と油と馴染みやすい性質 (親油性) を同程度に持つ薬剤を加えると、その薬剤が混合したい物質を閉じ込めて粒子となり他方の物質中に分散することで全体が均一に混ざり合います。これを乳化といい、この時加える薬剤を乳化剤といいます。

主に食料品や化粧品などに利用され、食料品においてはコーヒークリームや生クリームなどに含まれる脂肪分が分離しないようにするほか、ココア等の粉末が飲料中で沈殿しないようにする用途などで使われています。