監修:タイハクマテリアルズ株式会社
コンクリート塗料とは
コンクリート塗料とは、コンクリート表面に塗布される特殊な塗料です。
コンクリート表面を保護し、耐候性を向上させます。また、様々な色や仕上げで提供され、美しい外観を実現することが可能です。これにより、コンクリートが風化や劣化から守られ、長期間にわたって美観を保つことができます。
また、適切なコンクリート塗料を使用することで、コンクリート表面を防水することが可能です。これにより、水が侵入して構造物を崩壊させるリスクが低減されます。耐摩耗性も高く、床面などの高負荷エリアにも適しています。
近年では、化粧仕上げもできる塗料状のコンクリートも販売されています。
コンクリート塗料の使用用途
コンクリート塗料は主にコンクリートに対して使用されます。また、塗料状のコンクリートも、コンクリート塗料に該当します。以下はその用途の一例です。
1. 外壁・内壁
コンクリート外壁は、気候条件や外部要因から保護するために塗装されます。耐候性が求められ、通常は防水性が高い塗料が使用されます。外壁の塗料は建物の外観を美しく保ち、同時に構造を保護することが可能です。
コンクリート内壁は、美観や清潔感を向上させるために塗装されます。通常は防カビ性や耐汚染性があり、清潔で健康的な室内環境を維持するために使用されることが多いです。
2. 床面
床面には耐摩耗性や耐薬品性の高いコンクリート塗料が使用されます。商業施設や工場、倉庫などの床面は、日常的な歩行や車両の通行によって摩耗やダメージを受けやすいため、耐久性が必要です。また、耐薬品性が高い塗料は、化学薬品の漏れなどの物理的な損傷から床を保護します。
3. 道路・駐車場
道路や駐車場の表面には、交通負荷や駐車車両の重量に耐えるための耐摩耗性が高いコンクリート塗料が使用されます。また、耐油性や耐薬品性も必要です。駐車場では、車両から漏れ出る薬品やオイルなどによる汚染から床面を保護するために、特別な配合の塗料が使用されることも多いです。
コンクリート塗料の原理
コンクリート塗料の主な原理は、コンクリート表面に膜を形成し、その表面を保護することです。これにより、コンクリートの耐候性や耐久性を向上させ、美観を向上させることができます。
コンクリート塗料は塗布された表面に膜を形成します。この膜は通常、水などからコンクリートを保護するために設計されていることが多いです。コンクリート表面を水や湿気から守ることで、劣化や変色を防ぎます。
また、コンクリート表面を物理的に保護する役割も果たします。外部からの衝撃や摩耗から表面を保護し、耐久性を向上させることが可能です。特に床面などの高負荷エリアでは、この物理的な保護が重要です。
コンクリート塗料の種類いよっては、耐候性や耐摩耗性または防カビ性などの特性を調整するための添加物が添加させることがあります。これらの添加剤によって塗料の性能を向上させ、使用要件に合わせて性能を調整します。
コンクリート塗料の種類
コンクリート塗料には様々な種類があり、それぞれ異なる特性や用途に適しています。以下はその一例です。
1. アクリル塗料
主成分がアクリル樹脂であるコンクリート塗料です。水性または溶剤性で提供され、耐候性や柔軟性があります。屋外での使用に適していおり、様々な色や光沢度の製品があるため、美観を向上させることも可能です。
2. エポキシ塗料
主成分がエポキシ樹脂であるコンクリート塗料です。耐摩耗性や耐薬品性に優れており、硬化後の表面は非常に硬い点が特徴です。床面や工業用施設などの耐久性が求められる場所に使用されます。
3. ウレタン塗料
主成分がポリウレタン樹脂であるコンクリート塗料です。耐摩耗性や耐候性が高く、美観と耐久性を兼ね備えています。床面や屋外デッキ、プールデッキなどに使用されることが多いです。
4. シリコン塗料
主成分がシリコン樹脂であるコンクリート塗料です。耐UV性に優れており、色あせや劣化を防ぎます。したがって、建築物の外壁や屋根、プール周辺などに使用されます。
5. コンクリート化粧材
ローラーなどで塗ることができるコンクリートです。対象物の表面に塗ることで、化粧仕上げを実施することが可能です。ブロック塀や駐車場の床など、コンクリート材を使用された箇所に適用することがあります。
本記事はコンクリート塗料を製造・販売するタイハクマテリアルズ株式会社様に監修を頂きました。
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