波板とは
波板とは、波形形状の板材となる建材の総称を指します。
波板は、波形とすることで強度が増し、谷となる部分が川の様に雨水を効率よく流してくれることから、以前からトタン屋根といった屋根材に使用されていました。
波板は、鋼板に亜鉛メッキを施したトタン板がよく知られていましたが、合成樹脂の登場で金属製とは限らず、ひろく波形状の板材を指すようになってきました。
合成樹脂製でできた波板は、メッキの必要がなく、透明性と色合いが多いこと、さらに加工も容易であることなどが重なり、その使用範囲を広げていきました。
波板の使用用途
波板は、以前のような住宅の屋根材とすることはなくなり、材質も金属からほとんどが合成樹脂に置き換わっています。
波板が使われている場所としては、屋外使用がメインで、ウッドデッキや駐車場の屋根材のほか、人の居住を目的としない小屋や敷地の区画用にした塀などへの使用にとどまっています。
ただ、波板は、使用する合成樹脂の性能向上で、耐熱や耐寒性にも優れていることから、安価に使える地域を選ばない屋外用建材としては、いまでも重宝されています。