木製サッシ

木製サッシとは

木製サッシ

木製サッシとは、材質に木を使ったサッシ (窓や窓枠) を指します。

現代ではサッシといえば、アルミサッシやステンレスサッシ、樹脂製サッシが主流となっていますが、昔懐かしい木でできた木製サッシが見直されてきています。

現在流通している木製サッシは、構造や使用する材質も改善され、冬に隙間風が入ってきたり、風が吹いてガタガタするものとは異なり、断熱性が高くガラス面積も大きくとれる製品が製作されています。

日本人にはなじみのある木でできたサッシは、これからますます需要を伸ばしていくものと期待されています。

木製サッシの使用用途

木製サッシは、窓枠をメインに使用されていますが、現在では従来の窓枠という概念にとらわれず、庭に面したリビングではまさに壁の一部とさえ思えるような間口の広い製品が使われています。

木製サッシは、防火性能も上がってきている事もあり、需要増加が見込まれます。各種 (引き戸や開き戸はじめ天窓など) 作られており、使用する場所を選ばない建材となってきています。

木製サッシの特徴

長所

1.断熱性の高さ
木材は熱伝導率が低く、アルミサッシに比べて、断熱性が高い性質も持っています。いくら壁を断熱しても、熱伝導率が高ければ窓を通じて外気が伝わってしまう為、意味が無くなってしまいます。熱伝導率の低い木製サッシであれば、室内を快適な温度に保つ事ができます。

2.結露しない
断熱性が高いという事は、結露しないとも言えます。使用するガラスをペアガラスやトリプルガラス、断熱性の高いガラスにすれば、さらに効果的になり、湿気によるカビ発生を抑える事も出来ます。

3.開口を大きくとれる
木製サッシは金属製サッシに比べ、強度があります。また、規定のサイズもないため、可能な限り開口部を大きくすることができます。掃き出し窓や、居室やリビングを仕切る折戸などにも適している為、製作に制限のない木製サッシを使えば、開放感のある空間を演出する事ができます。

短所

1.コストが高い
金属や樹脂製サッシのように、工場で大量生産する事が難しい事や、材料費などの関係でコストが高いです。大きさや仕様により、一概には言えませんが、金属製サッシの数倍はします。また、木でできており、雨が直撃するような箇所にはあまりお勧めできません。

設計段階や施工時点で雨がかからないかなど、考慮してもらう必要があり、そういう意味でもコストがかかります。

2.定期的なメンテナンスが必要
木材は水や湿気により変形する恐れがあります。ましてやサッシとなると、外気温や内気温も加わり、部材の伸縮も考えなくてはなりません。表面に塗装などで保護がされている場合、数年ごとにメンテナンスする必要が出てきます。

木製サッシの種類

木製サッシで代表的なものと言えば、 ドイツで生まれたヘーベシーベと呼ばれる引き違いシステムになります。鍵をロックすると、窓自体が下がり気密性が上がります。逆にロックを解除すると、窓が上がりスムーズに開閉する事ができます。

また、窓の種類にはほとんど対応しています。外・内開き窓、縦・横滑り出し窓、FIX (はめ殺し窓) 、木製ドア、折れ戸など多種にわたります。

ただ、日頃のお手入れをしっかり行わないと、金具やサッシ自体が使用できなくなる恐れがあります。その為にも、木製サッシのメーカーさんのショールームへ行く事をお勧め致します。お手入れ方法などのアドバイスを聞いたり、木製サッシがピンとこない方は質感や開閉具合を確かめる事も出来ます。

木製という事で、火事になった時の事を心配される方もいると思います。現在流通している木製サッシは、防火設備として認定されたものがほとんどです。また、網入りガラスを使用しなくてなりませんでしたが、ガラスの性能向上により、網なしでも耐熱ガラスとして認定されました。

併せて使用する事により、開口部が大きくとれる木製サッシのメリットを最大に生かす事ができます。

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