五酸化二窒素

五酸化二窒素とは

五酸化二窒素とは、五酸化窒素とも呼ばれ、硝酸の無水物です。
化学式はN2O5であり、分子量は108.01です。

五酸化二窒素は、冷濃硝酸を五酸化リンで脱水すること、もしくは、NO2をオゾンによって酸化することで得られます。

融点は30℃で、固体状態は無色で潮解性の結晶です。
47℃ で分解して二酸化窒素と酸素になります。

五酸化二窒素は強い酸化力を持っており、有機化合物やアンモニウム塩と反応して爆発性の混合物を作ります。

五酸化二窒素の使用用途

五酸化二窒素の使用用途としては、その強い酸化力から酸化剤として使用されています。

工業的利用方法としては、殺菌や治療、医薬品合成、材料合成などへの応用、活用が期待され研究されています。また、ベンゼン、セルロース、グリセリンなどをニトロ化するニトロ化試薬として利用されています。

特に、クロロホルムを溶媒として、芳香族化合物や、複素環式化合物(環の中に少なくとも2種類の異なる元素を含む環式化合物)をニトロ化する合成方法がよく知られています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です