ポリエチレンスルホン酸ナトリウムとは
ポリエチレンスルホン酸ナトリウムは、アポラートナトリウムとも呼ばれる高分子化合物です。常温において黄色の液体です。
患部における血行を促す目的で、ポリエチレンスルホン酸ナトリウムをはじめ、ヘパリン類似成分、ニコチン酸ベンジル、ビタミンE(酢酸トコフェロールなど)などが用いられています。
しかしながら、ポリエチレンスルホン酸ナトリウムやヘパリン類似成分には、血液凝固を抑える働きがあることから、出血しやすい人、出血が止まりにくい人、あるいは出血性血液疾患の診断を受けた人への使用を避ける必要があります。
ポリエチレンスルホン酸ナトリウムの使用用途
ポリエチレンスルホン酸ナトリウムには、うっ血を取り除き血行を促進する働きがあり、内出血や打ち身によるあざや腫れを改善する効果があります。以前は、外用鎮痛・消炎剤として医薬品に使用されていました。しかしながら、現在は、医療用としては用いられていません。
なお、第二類医薬品の血行促進剤として、佐藤製薬から「ペリドール」が販売されています。
また、青あざを伴う内出血に対する治療薬として小林製薬より「アットノン アオキュア」が販売されていましたが、現在は、製造および販売とも終了しています。