ステンレス焼付塗装

ステンレス焼付塗装とは

ステンレス焼付塗装とは、金属であるステンレスに錆止めのための塗料を焼付乾燥させる加工技術です。

ステンレスは、耐食性の高い金属です。しかし、屋外で使用する場合には、水分や塩分、汚れなどにより錆びやすいため、表面処理を行う必要があります。

表面処理の方法のひとつとして塗装がありますが、ステンレス塗装は、剥離しやすいため、耐久性のある塗装をするために密着性を必要とします。そこで剥離しにくい塗装方法として、焼付塗装を施します。

ステンレス焼付塗装の使用用途

ステンレス焼付塗装の主な用途は、ステンレスの表面処理です。焼付塗装を施すことで「耐摩耗性」「耐候性」「耐食性」「機能性」「意匠性」を高めることができます。

扱う塗料の種類により、用途が異なります。例えば、メラミン焼付塗装であれば、硬度が高く、耐候性を持つため、お店やガレージのシャッターなどに使用されます。

フッ素焼付塗装では、水や汚れを弾きやすいという性質から、一軒家やマンションの外壁に利用されています。

アクリル焼付塗装は、高硬度、高耐候性から、自動車部品に多く使用されています。

ステンレス焼付塗装の種類

ステンレス焼付塗装には、塗料の種類により、主に「メラミン」「アクリル」「フッ素」の3種類の塗装方法があります。

1. メラミン焼付塗装

焼付塗装の中では、最も一般的な塗装方法であり、合成樹脂焼付塗装と呼ばれています。
塗装には、アミノ系メラミン樹脂とポリエステル系アルキド樹脂が合成されたものが使われています。塗料を静電塗装後、140℃前後の比較的低温で焼付乾燥させます。平均レベルの「耐候性」「耐薬品性」「耐摩耗性」が得られます。

2. アクリル焼付塗装

メラミン焼付塗装よりも難易度の高い塗装方法です。アクリル樹脂を主成分とした塗料を使用します。140℃~180℃の高温で20分間、加熱乾燥します。高温であることと、塗膜が付きにくいなど、取り扱いが難しいため、すべての業者が扱っているわけではありません。
メラミン焼付塗装と比べ「耐候性」「耐薬品性」に優れています。

3. フッ素焼付塗装

フッ素樹脂塗料を焼付塗装します。フッ素樹脂を主成分とした塗料を使用します。塗装の中でも最も「耐候性」が高く「耐食性」「耐摩耗性」に優れているため、長期間、紫外線や雨風の影響を防ぎます。そのため、外壁や道路などによく利用されています。

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