ステンレス板曲げ加工

ステンレス板曲げ加工とはステンレス板曲げ加工

ステンレス板曲げ加工とは、ステンレスの板材を曲げる加工のことです。

ステンレスは、他の金属にはみられない加工の難しさもあり、以前は特殊技能を要する専門性のある作業と位置付けられていましたが、最近では制御技術の向上や過去の経験を蓄積したデータに基づいて加工されています。ステンレス素材そのものも、各種のステンレス板曲げ加工を行えるよう改良が進められています。

ステンレス板曲げ加工の使用用途

ステンレス板曲げ加工は、ステンレスとしての耐食性や美観性が好まれ、産業界から日常品まで広範囲で使用されています。

加工事例は、耐食性を活かした各種製品のケースや部品の取り付け金具、屋外の使用が前提となる建材や屋内の厨房、浴室関連品、さらに自動車やバイクといった輸送関連部品などです。

ステンレス板曲げ加工の種類

ステンレス板曲げ加工は、曲げる面の数により分類されています。

ステンレス板は、所要の大きさに切断加工されたあと、ステンレス板の四面とも曲げ箱状にした箱曲げ、L字型のように1面だけ曲げた1角曲げ (別名L字曲げ) 、コの字に曲げた2角曲げ (コの字曲げ) 、チャンネル曲げ、3面を曲げた3角曲げ、帽子のように一度コの字に曲げた後、さらに曲げるハット型曲げが主なものです。曲げ角度は、直角以外とした角度曲げ (度曲げ ) も行われています。

ステンレス板曲げ加工はベンダーと呼ばれ、工具を使った加工機械ではプレスブレーキ、曲線に曲げることが得意なロールベンダーが使われています。

ステンレス板曲げ加工のその他情報

ステンレス板の種類

ステンレス板は使用目的に合わせて各種の製品が製作されており、マルテンサイト系、フェライト系、オーステナイト系の3種類があります。

1. マルテンサイト系
高硬度かつもろいという特性から、焼入れ処理を施すことで最高硬度に仕上げた品種です。

2. フェライト系
添加物の調整で熱膨張係数をおさえたり磁性をもたせたいというような特殊用途に使われています。

3. オーステナイト系
SUS304が代表的です。耐食性を一層高めることで、急激な温度変化でも強度が維持されることから、温度環境の厳しい状況で使用される素材として使われています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です