ウィングポンプ

ウィングポンプとは

ウィングポンプ

ウィングポンプは、翼上の板をシーソーの様に動かすことによって、ポンプ内部の圧力を減らすことにより、液体を移動させるポンプになります。井戸水などを揚水するためのポンプなどによく使用されています。基本的には、手動で操作するタイプの製品が多いです。動作時は、翼状の板と連動して解放されるような弁がついており、その弁が流体をせき止めることや解放することによって、ポンプ内の圧力が変動し、ウィングポンプとして機能します。

ウィングポンプの使用用途

ウィングポンプは、井戸水などの揚水や、船舶における油の輸送のためのポンプ、工場における油や研磨剤などの輸送のために主に使用されます。ウィングポンプの選定の際には、対応している輸送する液体や、液体の輸送速度、作動時の圧力、手動で操作する際の抵抗値、大きさ、メンテナンス性、耐久性などを考慮する必要があります。船舶や工業用に使用される場合は、非常時のために使用する場合が多いため、耐久性やメンテナンスには注意する必要があります。

ウィングポンプの原理

ウィングポンプの動作原理を説明します。ウィングポンプは、輸送する対象の液体が入っているタンクや容器、井戸などに接続されているパイプ、ウィングポンプの容器、容器とパイプを接続している弁、翼状の板と接続されているピストン、ピストン内部の弁、吐き出し口、手動で動かす部分の翼状の板で構成されています。

動作時の様子をピストンの押し出しと引き戻しに分けて説明します。

  • 押し出し
    揚水時の動作前は、ピストンは、パイプの方向に押し付けられています。動作前には、呼び水が必要で、その呼び水をピストンによって分けられた容器の中に充填しておく必要があります。揚水する方向に手動で操作する部分の翼状の板を移動させると、ピストンが移動し、ポンプと接続されている部分の圧力が低下することによって、揚水されます。その際、ピストンによって圧縮される部分では、吐き出し口から液体が漏れ出るように輸送されます。
  • 引き戻し
    引き戻し時は、パイプと容器が接続されている弁が閉じられ、ピストン内部の弁が開けられます。押し戻したときに、容器内の流体が弁を通じて移動し、ピストンが容器の端と密着するようになります。

参考文献
http://toho-tobo.co.jp/pump-genri.htm
http://www.rainworld.jp/idopump/nira6b.html

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