ダイヘッドとは
ダイヘッド (英: Die heads) とは、ビルの配管などに使用されるパイプのねじ切り機に取り付けるドーナツ形状をした工具です。
ねじ切り機の自動式と手動式に合わせそれぞれに固定しやすい構造で、ねじを切る刃 (チェーザ) を取り付けたうえでねじ切り機に固定して切っていきます。ダイヘッドは加工を必要とするパイプの径に合ったダイヘッドに交換するだけで、ねじ切り機1台で対応できるというメリットがあります。
ダイヘッドの使い方
ダイヘッドは、加工するパイプに適合した径のものにチェーザを指定された向きと順番に従って確実にしっかりと取り付けます。
使用するチェーザは、基本的にセットになったものを使用し、チェーザを取付けたダイヘッドをねじ切り機に確実に固定します。固定したあと改めて固定具合が適正か確認することが大切です。
ねじ切りの完了が、自動で終了する自動切上げダイヘッドと異なり、操作者が手動で切上げを行うダイヘッド使用時は切上げタイミングにも留意する必要があります。
ダイヘッドの選び方
ダイヘッドは下記4つの組み合わせで決めます。
- ねじ切り機の種別 (自動か手動式)
- パイプの外径
- 自動切上げか手動切上げ
- パイプ材質 (鋼管用かステンレス用)
自動ねじ切り機に取り付けて使用するダイヘッドは、そのねじ切り機専用の指定されたものを使用するよう気をつける必要があります。
ねじを切るパイプは、ミリメートル系のA呼称とインチ系のB呼称が使われています。例えば、パイプ外径34mmといえば、呼び径25Aであり1Bとも呼ばれ、所定の対応したダイヘッドを選びます。インチ系では、通称が使われることもあります。たとえば1/8Bを「いちぶ」、3/8Bが「さんぶ」、1 1/2Bを「インチはん」などのように分母を8にした時の数値で呼ばれています。
一般的に、パイプ径に合わせ調整可能とするものが多く、A呼称で小さいもので8A~10A、大きなものでは65A~100Aなどと幅をもたせた製品が流通しています。さらにパイプの材質 (特にステンレス) による使い分けが必要になる場合もあります。