四角ビットとは
四角ビットとは、先端の形状が正方形になっていて、ネジ頭部が四角にくり抜かれている四角ネジ専用のビットのことです。「スクエアビット」とも呼ばれています。
四角ネジは、高トルクをかけても折れにくいという点から主にサッシや筋交い金具など建築現場で使用されています。
電動ドライバーなどの電動工具に装着し、高速で回転させ、ビスをねじ込ませるなどの作業に便利です。
各メーカーからサイズや材質の違いにより、様々な種類の四角ビットが販売されています。
四角ビットの使用用途
四角ビットの主な用途は、四角ネジの締付、緩め作業です。
四角ネジは、たくさんネジを締める際にビットのすべりが少ない上にあまり磨耗や破損もしないという特性があります。そのため、高トルクをかけるネジによく使用されています。例えば「サッシ」「耐震金物(筋交いプレートなど)」「輸入建築」「合板床パネル」「LCボード」「足場つなぎ」などの場面で重宝されています。
四角ビットと四角ネジは、サイズが合わないと使用できません。そのため、購入する際には確認が必要です。サイズは、mm、インチ、SQ(SQUAREより)で表記されています。
四角ビットの選び方
四角ビットは、サイズと形状の違いにより選ぶことができます。
サイズ
刃先のサイズは、3種類です。サイズによって用途が変わります。
- SQ NO.1[3/32インチ(2.4mm)]:細いビス全般
- SQ NO.2[1/8インチ(3.0mm)]:スチールハウス、輸入住宅、ログハウスの組立ビス
- SQ NO.3[9/64インチ(3.5mm)]:ALC床、ボード固定用ビス
サイズが合わないと使用できないため、購入する際はしっかりと確認してください。
長さは、25mm、65mm、110mm、150mmの4種類です。
形状
- 方頭ビットと両頭ビット:両頭ビットとは両端にビットが付いているものです。両端とも四角ビットの場合と片方がプラスビットの場合があります。
- トーションビット:両頭ビットの中央部分がくびれているビットです。ネジ締めの時の衝撃を吸収し緩和させることができ、ビスの折れや刃先が割れるのを防止できます。
その他
先端にマグネットが付いている四角ビットは、磁力によってしっかりキャッチしてくれるので落下の心配がありません。そのため、小さなビスや手の届きにくい狭い場所での作業に大変便利です。
効率的に安全に作業を行うためにも用途に合った種類の四角ビットを選びましょう。