角穴カッター

角穴カッターとは

角穴カッターは、平面の板をくり抜き、穴を開ける作業に使用する電動工具です。上向き作業もしやすい構造となっており、石膏ボードやコンパネなどの天井部の開口に適しています。電気工事や配管工事などにおける、埋め込み照明器具の取り付け、業務用埋め込みエアコンの設置、ならびに点検口の穴あけなどに用いられています。

天井の開口作業は、以前は回し挽きノコギリを用いていました。上を向いて行う作業であること、ならびに石膏ボードなどの切屑が切断と同時に落下してくることから、切屑の粉だらけになる、あるいは目に入るなど大変な作業でした。

なおメーカーにより、角穴カッター、ボードカッターなど名称が異なっています。

角穴カッターの使い方

開口する対象の材質に合わせて、ブレード(刃)を取り付けます。ブレードには、石膏用と木工用があります。

ブレードの切り込み深さ(出代)を、開口する対象の材質に合わせて調整します。深く設定し過ぎた場合、天井の骨組みや下地材、あるいは天井内のケーブルを傷つける可能性があることから、必要最小限の長さに調整します。

ダストケースが付属している場合は、開口作業による粉塵の飛散を防止する為に取り付けます。また必要により平行定規などのオプションを取り付けます。

ブレードを対象物に押し当て、スミ線に合わせて開口作業をします。なお曲線に切断するとブレードが折損する可能性があることから、必ず直線に切断します。 

角穴カッターの選び方

角穴カッターは、充電式の専用工具タイプとドリルドライバーなどの電動工具に取り付けるアタッチメントタイプがあります。バッテリー電圧・容量、切断能力、あるいは付属機能により、作業に適したものを選びます。

  • 充電式の専用工具タイプ
    業務上頻繁に天井の穴あけ作業を行う場合は、専用工具タイプを選択するとよいでしょう。

    角穴カッターの電圧は、10.8V、12V、14.4V、18Vと様々です。電圧の大きさが切断能力に直結しており、電圧が高いほど容易に切断できる、あるいは作業時間が長くなるなど作業性が向上します。その反面、バッテリーが大型化する傾向があります。

    また切込み位置の合わせ易さ、集塵能力、LEDライト付きなどの付属機能を確認し、作業に適したタイプを選択するとよいでしょう。

  • アタッチメントタイプ
    天井の穴あけ作業の頻度が低い場合は、電動工具に取り付けるアタッチメントタイプを選択します。製品により取り付け可能な電動工具の種類が異なることから、適用機種を確認します。 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です