ゴムハンマーとは
ゴムハンマー(ラバーハンマー)は、頭がゴム製のハンマーです。
ゴムハンマーは、家具の組立てや板金加工で使用されます。
ゴム製のハンマーは、叩いた箇所の傷や凹みを気にすることなく、強く打つことができるメリットがあります。同様の特徴を持つ木槌(木ハンマー)と比べても、ゴムハンマーは、材料に傷をつけにくいと言えます。
一方で、ゴムハンマーのデメリットは、打った時の反応が鈍い点です。微妙な調整作業では、手ごたえや音がわかることが必要な場合があります。そのため、調整作業には木槌を使い、強く打ち込む作業ではゴムハンマーを使います。
ゴムハンマーの使い方
ゴムハンマー(ラバーハンマー)は、片手で持ちます。ゴムハンマーは、柄の先端に近い部分を持ち、頭を材料に打ち付けます。
下記は、ゴムハンマーの使い方の注意点です。
- 材料を何回かに分けて打ち込むように、力を調整して打つ必要があります。
- 繊細な調整が必要な作業を行う場合は、あて木の上から叩いて、均等に力がかかるようにします。
- 金属釘のようなものを叩くと、ゴムハンマーの表面に傷がつきます。ゴムハンマーは、金属の小さいもの叩くのには向いていません。
ゴムハンマーの選び方
ゴムハンマー(ラバーハンマー)の選び方で重要なポイントは、用途に応じて、ゴムハンマーの重さ、サイズを検討することです。
一般的に、ゴムハンマーのヘッドの重量は、単位がポンドあるいはオンスで表されます(1ポンド=16オンス、約450g)。
- 1/2ポンドのゴムハンマーは、小型で工具箱に収まる大きさです。家具の組立てで使用するダボ継ぎの打ち込みに使用します。小さい力で、繰り返し作業を行うときは、1/2ポンドが良いでしょう。
- 1ポンドのゴムハンマーは、重量があり、汎用性が高いハンマーです。木製家具のほぞ継のような、力が多少必要になる組み立て作業で使用します。
- 2ポンド以上のゴムハンマーは、大工現場で、さらに大きなものを組み立てるのに使用します。頭と柄が大きく、重量もあるため、2ポンドは、ダボ継ぎの打ち込みのような作業には向きません。
ゴムハンマーの頭の径は、打ちつける対象物の大きさをもとに決めましょう。
ゴムハンマーの柄の長さは、300~400mmのものがあります。使用環境、携帯性を考慮して、使いやすい長さのハンマーを選ぶのが良いでしょう。
通常のゴムハンマーの頭にはカーボンが配合されており、対象へ色がうつることがあります。色うつりを気にする場合は、白ゴムを使ったハンマーが良いでしょう。