シャープナー

シャープナーとは

シャープナーとは、包丁やナイフなどの刃物を砥石で研磨し切れ味をよくするための道具です。

一般的に、包丁を使い続けると摩耗により刃先が丸くなり、切れ味が悪くなります。シャープナーを使用することで、簡単に切れ味を回復させることができます。

砥石は研ぐことに対し、シャープナーは刃先に傷を付けることで食材への食いつきをよくします。そのため、日頃のメンテナンスを行なう場合、砥石のかわりとして使用することはできません。

包丁を長く使用したいのであれば砥石を使う方がよいですが、シャープナーは誰でも簡単な操作で使用できるため、スピーディーに包丁の切れ味を復活させたい場合に便利です。

シャープナーの使用用途

シャープナーはおもに包丁を研ぐのに使われますが、一部の商品はハサミや鎌などの刃物も研ぐことができます。一般的にコンパクトなタイプが多く携帯性に優れているため、キャンプなど屋外での使用に便利です。

各メーカーから様々なデザインや形状の商品が販売されており、使用する環境に適したものを選ぶことで、インテリア商品として使用することもできます。

シャープナーの構造

シャープナーはシンプルな構造で、どのタイプも内部に砥石が組み込まれており、包丁などの調理器具を砥石部でスライドさせ、研ぐ仕組みになっています。

砥石部は、セラミックやダイヤモンドといった素材が使用されていて、さまざまな刃物の種類に対応することが可能です。

シャープナーの選び方

シャープナーの種類は、一般的にロール式、交差式、電動式、研ぎ棒の4つに分類されます。それぞれの特徴を把握し、自分に合ったものを選ぶことが大事です。

1. タイプ

ロール式
ロール式のタイプは、シャープナーの中でも種類が豊富なため人気があります。ロール状の砥石が組み込まれており、刃物を砥石にあて引くことで研ぐことができます。

シャープナーは、砥石部が1つのタイプから3つのタイプまで販売されており、それぞれ砥石の粗さが違うため、きれいに仕上げることができます。ただし、頻繁に使用してしまうと刃先がギザギザになり、刃を傷めてしまうため注意が必要です。

交差式
交差式シャープナーは、V字型の砥石に包丁を挟んで使用するタイプで、構造も単純なため、比較的安価な商品が多いです。ただし、刃先に対し横方向に研ぐため、刃先のみが削られバリが残ってしまうデメリットがあります。

切れ味に優れる刺身包丁などに使用した場合、切れ味が悪くなることに加え、包丁の刃先を痛めてしまうことがあるため、高価な包丁への使用は避けたほうが無難です。

電動式
電動式シャープナーは、電動で使用できるため、力に自信がない方でもスピーディーに仕上げることができます。一般的に、ロールシャープナーと同じ形状になっていて、回転する砥石に包丁を当て、スライドさせることで研ぐことができます。

電動式シャープナーは、研ぎムラができにくいという特徴がありますが、研ぎ方を間違えると刃物に傷をつけてしまうこともあるため注意が必要です。

研ぎ棒
研ぎ棒は、その名のとおり棒状の形をしており、ヤスリのような面に包丁を擦り付けて研ぐタイプの研ぎ器です。このタイプは、力加減や包丁にあてる角度の調整が必要なため、慣れるまで使いにくいと感じることがあります。しかし、コンパクトなうえ、包丁以外にもハサミやスライサーなどに使えて便利です。

2. 対応可能な素材

包丁などの刃物にはステンレスやセラミックなど、様々な材質のものがあります。刃物の材質に対応していないシャープナーを使うと刃物を傷つけてしまうため、各製品の情報をよく読み、刃物の材質に対応したシャープナーを選ぶことが大切です。

3. 安全性

シャープナーはコンパクトで軽いため、きちんと固定した状態で使用しないと、大きな怪我につながります。電動の場合は力を加える必要がないため、比較的安全に使用できますが、手動式シャープナーの場合、滑り止めや吸盤による固定などの安全性を確認する必要があります。

4. 衛生面

包丁などの調理器具は食材に直接触れるため、衛生面での対策も重要なポイントになります。砥石部の素材がステンレスのタイプであれば錆びに強く、長期間清潔に保つことができます。また、砥石部分を取り外しできる商品も販売されており、衛生面を重視される場合におすすめです。

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