ディスクグラインダー

ディスクグラインダーとは

ディスクグラインダー

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ディスクグラインダーとは、円盤状の砥石を回転させることによって金属の切断や木材・石材の研磨を行う工具です。

砥石は交換可能で、使用用途や対象とする材料に応じて選択できます。似たような名前の電動工具であるディスクサンダーとは異なり、材料の表面を平らに研磨する仕上げ作業は出来ないため、硬い素材の粗い研磨が主な用途です。

なお、木材は柔らかい素材であり、切断時に焦げてしまうためディスクグラインダーで切断できません。

ディスクグラインダーの使用用途

使用用途は、主に材料の切断と研削、研磨です。切断の対象となる素材としては金属、石材、コンクリートなどが挙げられます。先端のディスクが、砥石もしくはダイヤモンドなのかによって使用できる素材が異なります。

金属を切断する場合には、金属用の切断砥石が用いられ、石材やコンクリートの切断にはダイヤモンドカッターが使われます。研磨の対象となる素材としては、石材や木材、ステンレスなどが挙げられます。

研磨以外の用途として被覆や塗装剥がし、錆取りや面取りにも用いることが可能です。

ディスクグラインダーの原理

ディスクグラインダーは、毎分約4,000~12,000回転する軸に様々な種類のディスク (砥石) を取り付け、金属・木材・コンクリートなどあらゆる素材の研削・研磨・切断を行うことが出来る電動工具です。電源から電気を供給されることでモーターが回転し、その回転力を伝達してディスクを回転させます。

切断や研削・研磨などの作業の目的に応じて、ディスクを選択して使用します。材料を切断、研削・研磨するのかにより、適したディスクが異なります。

1. 切断用ディスク

切断用砥石、ダイヤモンドカッターなどがあります。切断用砥石は主に金属、コンクリートやレンガなどの石材を切断する場合はダイヤモンドカッターを使用します。ディスクグラインダーにディスクを取り付け、高速回転させたディスクの円周部を垂直に、対象物の切断したい部分を当てることで、切断します。

2. 研削・研磨用ディスク

オフセット砥石、多羽根ディスク、ナイロンディスク、フェルトディスクなど、粗削りから最終仕上げ用まで研削、研磨の目的によって様々なものがあります。高速回転させたディスクを研磨したい部分に当てることで、対象物を研削・研磨します。

ディスクグラインダーの選び方

ディスクグラインダーを選ぶ際に気を付けることは、以下の通りです。

1. 加工する素材

ディスクグラインダーは、木材や金属など幅広い素材に対して用いることができますが、目的に合ったディスクを選ぶ必要があります。使用対象ではない素材に対して切断や研磨を試みた場合、仕上がりが汚くなったり、破損したりなどの事故の原因になります。

2. 使用用途

ディスクグラインダーは研磨と切断の作業を行うことができますが、それぞれ異なったディスクです。例えば、砥石では切断用と研磨用の見た目が非常に似通っていますが、異なる用途に用いることはできません。

また、高速回転タイプの製品は金属の切断に、低速高トルクタイプの製品は研磨作業に向いています。

3. 動力源

ディスクグラインダーにはコンセントが必要な電源式と、充電して使えるバッテリー式のものがあります。電源タイプの製品では高い出力を安定して出すことができるため、金属の切断などの強い力が必要な場合に推奨されます。

ディスクグラインダーのその他情報

1. ディスクグラインダーの使い方

まず、ディスクグラインダーを使用する前には、必ず保護メガネや防塵マスクなどの保護具の着用が必要です。また、周囲に人や物がないことを確認してから作業を開始してください。

使用前に、ディスクが破損している箇所がないか確認してください。ディスクが破損すると、破片が飛散して危険です。ディスクの取り付け方や取り外し方も、正しい方法で行う必要があります。

2. ディスクグラインダーのメンテナンス

ディスクグラインダーは、定期的なメンテナンスが必要です。まず、ディスクグラインダーを使用した後には、必ずモーター部分やディスク周りの埃や汚れを拭き取ります。埃や汚れがたまると、モーターの冷却効果が低下し、故障の原因となるためです。

また、ディスクグラインダーのモーターブラシは消耗品です。モーターブラシが摩耗すると、モーターの回転力が低下し、故障の原因となります。定期的にモーターブラシの摩耗状態を確認し、必要に応じて交換が必要です。

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