発泡スチロールカッター

発泡スチロールカッターとは

発泡スチロールカッターとは、発泡スチロールを切断する際に用いられる工具です。主な種類として発熱タイプと刃物タイプの2種類があります。

発泡スチロールの種類やどのような加工を施すかによって、適切なカッターを選択することが大切です。

発泡スチロールカッターの使用用途

発泡スチロールカッターは、お子様の工作からDIY、専門的な現場まで幅広く使用されます。ホットカッターやヒートカッター、ホットナイフはプラスチックや塩化ビニールなども切断できますが、発泡スチロールカッターは、発泡スチロールとスチレンボードを切ることに特化したカッターです。

普通のカッターは、発泡スチロールを切断するのに向いていないため、切断面が不揃いになったり、予期しない怪我につながったりすることがあります。発泡スチロールカッターの種類は多いため、作業の目的に合ったものを使用することが、作業効率の向上や仕上がりの正確さにつながります。

発泡スチロールカッターの原理

発泡スチロールカッターには、発熱タイプと刃物タイプがあります。

1. 発熱タイプ

発熱タイプのカッターではニクロム線に電流を流すことで発熱させ、発泡スチロールを溶かしながら切断します。

2. 刃物タイプ

刃物タイプのカッターには細かい刃がついており、カッターを押して力を入れることで発泡スチロールをカットします。

発泡スチロールカッターの種類

1. 発熱タイプ

発熱タイプは、発熱したニクロム線で発泡スチロールを溶かして切断するので、切断面がきれいで、切り屑が出ません。形はコの字型、ペン型、卓上型があります。主に、細かい作業をするのに適しています。

2. 刃物タイプ

刃物タイプは、ノコギリのような細かな波刃で切断するものが主流です。発泡スチロールを溶かすのではなく、ノコギリのように削ることによって切断するため、切断面は粗く、切り屑が出ます。大きな発泡スチロールを切断するのに適しています。

発泡スチロールカッターの選び方

発泡スチロールカッターは、発熱タイプは、比較的小さい発泡スチロールをカットするために用いられます。一方で、刃物タイプは大きいサイズの発泡スチロールの切断に使用されることが多いです。

1. 使用用途

発熱タイプのコの字型、ペン型は曲線のカットや切り抜き、図形などの立体造形などの細かい作業や小さい素材を加工するのに向いています。しかし、大きいものや厚みのあるものには向いていません。

卓上タイプは卓上の電動糸ノコと同じような形で、寸法や角度を正確に合わせて切断することができます。両手で素材を扱えるので、落ち着いて正確な作業が可能です。

刃物タイプは、大きな素材を切断するのに向いています。電源が不要なので、屋外で使用も可能です。建築現場で断熱材の切断などにも使用されます。

2. 電源式・電池式

発熱タイプのものは、工具に電池を入れて使用するバッテリータイプと、コンセントに繋ぎ電源を入れる電源式があります。長時間作業をする場合や、高温で大きな素材や硬い素材を切断する必要がある場合は電源タイプ、携帯性を重視する場合は、電池式を選ぶとよい。

3. オン/オフ切り替え式・ボタン式

発熱タイプは、スイッチをオン/オフで切り替えるものと、ボタンを押しながら使用するタイプがあります。長時間使用する場合は、切り替えタイプが手への負担が少なく便利です。

作業をしない時は、安全のため電源を切る必要があります。お子様が使用する場合や、短時間の作業には、ボタンを押した時だけ発熱するタイプが向いています。

4. アタッチメントの有無

電源の先がアタッチメントになっており、目的に合わせてペン型やコの字型に切り替えて使用できます。ジオラマ作成やホビー使用に向いています。

発泡スチロールカッターのその他情報

発泡スチロールカッターの使い方

1. 発熱タイプ
発熱タイプの発泡スチロールカッターは、発泡スチロールに対してゆっくりと電線を触れさせ、溶かすことで目的の形にカットします。このとき、カッターを速く動かしすぎると発泡スチロールが十分に溶けず、引っ掛かりを生じてしまうため注意が必要です。

2. 刃物タイプ
刃物タイプのカッターを使う際は、発泡スチロールの切断箇所に刃を当て、押すときに力を入れることを意識してカットを行います。発熱タイプとは違い切りくずが生じてしまうため、作業後の清掃が必要となります。

 

 

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