リーフスイッチとは
リーフスイッチは、2枚または3枚の薄い銅板を、物理的に接触させることで電気を流すスイッチです。他の種類のスイッチと同様にON-OFFまたはON-ON機能を備えています。
リーフスイッチは接点が剥き出しのままの物もあれば、プラスチックのカバーが取り付けられている物もあります。どちらも構造はシンプルで部品数も少ないため、接触不良が発生したら接点を磨いて接点復活剤を塗布するなど、簡単なメンテナンスを行うだけで復活します。
リーフスイッチの使用用途
リーフスイッチは、一般的にはCDプレーヤーのピックアップ本体やモーターの位置を検出するために使用されています。また、防塵性を上げて長寿命化したリーフスイッチは、エレベータなどの押釦スイッチに使用されています。
ピックアップ本体が端まで移動するとリーフスイッチに接触し、接点がONになります。これにより電気が流れると、ピックアップ本体がそれ以上移動しないように制御されます。リーフスイッチが接触不良を起こしていると、ピックアップ本体が端まで移動していることを検出できないため、無理に移動しようとして故障の原因となります。
リーフスイッチの原理
リーフスイッチは、2枚または3枚の薄い銅板が長く飛び出した状態で土台に固定されています。銅板の先には接点があり、反対側は端子になっています。薄い銅板は軽い力でも簡単にしなり、接点同士が接すると電気が流れます。回路側でこの電流を検出することで、目的の物体の位置を検出することが可能になります。
銅板が2枚のリーフスイッチの場合は離れているとOFF、接しているとONの状態になります。3枚のリーフスイッチの場合は、中央の銅板が元々片側に接していて、電気の流れる場所を切り替えることができます。
リーフスイッチは銅板が接触することで電気を流すというシンプルな構造ですが、時間が経つにつれて接点の摩耗や腐食が発生してしまいます。腐食したままだと接点が接していても電気が流れず、接触不良となってしまいます。この対策として、過酷な条件下で使用されるリーフスイッチには、銅よりも耐腐食性の高い金が利用されています。