ボイスピッキング

ボイスピッキングとは

ボイスピッキング

ボイスピッキングとは、ピッキングの作業指示に音声システムを利用する方法です。

作業者はイヤホンとマイクを搭載したヘッドセットを装着し、音声によるピッキング指示を受け、音声による返答で確認を行います。紙やペン、バーコードリーダーハンディターミナルなどを持たずに作業ができるため、両手を使い、効率のいいピッキング作業が可能です。

そもそもピッキングとは、倉庫や工場などで伝票やリストをもとに商品や部品を取り出し、検品や梱包などの次工程へと受け流す作業です。後工程に続く大事な作業でありミスが許されないため、ピッキングの作業には正確性や速度が求められます。

ボイスピッキングの使用用途

ボイスピッキングは、製造業や運輸・物流、小売店など、さまざまな産業分野の倉庫で行われます。ボイスピッキングも物流センターや倉庫などで活用されますが、特に作業指示と作業確認をハンズフリーで行えるというボイスピッキング最大の特長を活かし、重量物や両手で持ち運ぶケース品を扱う倉庫での作業、フォークリフトを使った作業、ハンディターミナルを使用できない冷凍庫での作業などで行われる場合が多いです。

ボイスピッキングの特徴

ボイスピッキングは、作業の指示に音声システムを利用するピッキング手法です。作業者はヘッドセットを頭に装着し、音声によるピッキング指示 (アナウンス) を聞き、音声による応答によって確認します。

従来の紙のリストを使うピッキング作業では手にリストとペンを持ちながら作業しますが、ボイスピッキングではリストやペン、バーコードリーダーやハンディターミナルなどを持つ必要がないため両手が自由に使えます。従来手法や他のピッキング手法に比べても、作業効率が高いです。また、紙のリストが不要になることから、ペーパーレス化によるコスト削減にもつながります。

ボイスピッキングは、棚に表示器を設置するデジタルピッキングに比べ導入が簡単で、現場のレイアウトが自由に変更できるのがメリットです。また、指示受けと応答の簡単なルールを覚えるだけで作業ができるため、バーコードリーダー、ハンディターミナル、タブレット端末などの操作方法を覚えることに比べ、作業者の教育が容易になります。

ボイスピッキングの選び方

自社に最も合うボイスピッキングを選び、効果的に運用するためには、下記について注意する必要があります。

1. プロセスの評価

ボイスピッキングを導入する前に、現行のピッキングプロセスを評価することが必要です。どの作業がボイスピッキングに適しているか、どの作業者が最も効果的に活用できるかを把握することが重要です。また、現場の作業者の声のはっきりとした発音や聞き取りやすさも評価する必要があります。

2.ソフトウェア

ボイスピッキングを実現するためには、特定のソフトウェアを利用する必要があります。ソフトウェアの選択では、企業のニーズに合ったものを選びます。音声認識の精度や機能、システムの適合性などをしっかり検討します。

3. ハードウェア

ソフトウェアに合わせてハードウェアも必要です。ヘッドセットやマイク、スピーカーなどの機器を選定し、作業者が快適に使用できるものを選びます。

音声のクリアな受信や送信が可能なハードウェアを選ぶことが重要です。価格が高いものが高性能とは限らないので、必要な性能を満たすかどうかを確認します。

4. 操作性

操作がしやすい方が、教育にかかる時間も短く済みます。また、作業員の負担も減らすことができます。

参考文献
https://www.otsuka-shokai.co.jp/words/voice-picking.html
https://www.fujielectric.co.jp/products/logistics/future/picking-hikaku/
https://www.ainix.co.jp/solution/type/logistics/voice_picking/

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