サニタリー継手

サニタリー継手とは

サニタリー継手はその名の通り清浄性が求められる配管に使用される継手となります。つまり食品、医薬品及び化粧品など人体へ直接摂取したり、人体に作用する物を作る業界で多く使われている継手となります。

通常の配管継手はその継手部にたまりなどが発生しますが、大きな問題とはなりません。

しかし、清浄性が求められる業界では溜りの部分で発生するバクテリアや異物が大きな問題となるので、サニタリー継手が多く使われています。

サニタリー継手の使用用途

サニタリー継手は食品、医薬品及び化粧品などの業界で非常に多く使われています。

使われる箇所としては異物混入やバクテリアの発生が厳禁となる箇所です。そのような部分では定置洗浄(CIP)や定置殺菌(SIP)等も行いますので、苛性ソーダや次亜塩素酸ナトリウムなどの薬品、及び蒸気の高温高圧にも耐えれる継手が必要です。

そのような所でサニタリー継手は採用されています。

他にもサニタリー継手は分解しやすい構造なので、分解性を求められる箇所にも使用されています。

サニタリー継手の原理

ほぼすべてのサニタリー継手はステンレス鋼の1種であるSUS304で製作されており、SUS304よりもグレードの高いSUS316Lで製作されることもあります。

これらの材料の特長はまず錆びる事が無いので、それによる汚染や異物混入の心配がありません。また、苛性ソーダや次亜塩素酸ナトリウムなどの定置洗浄(CIP)に使用される薬品にも耐性を持っています。さらに内面を磨きあげる事で液の溜り部分を無くす事により、バクテリアの発生も極力低くしています。

継手自体は特殊なガスケットとクランプで挟み込むようになっており、そのガスケットも液溜ができないような設計になっています。

ガスケットの材質もEPDMやNBRのようなゴムやPTFEのような樹脂からエアラブ事ができ、そのすべてがポジティブリストに適合しているので直接食品などと触れても安全な素材です。

また、クランプで接続する事により分解が非常に行いやすくなっているので、配管を分解しての洗浄も非常に行いやすい構造になっています。

参考文献
https://www.osaka-sanitary.co.jp/product/fitting.html
https://www.monotaro.com/s/pages/cocomite/511/

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