レバースイッチ

レバースイッチとは

レバースイッチ

レバースイッチとは、レバーを倒した方向を検知して接点の出力を行うスイッチのことを指します。

レバースイッチは、スティック部分と、接点端子で構成されます。スティック部分は、左右の2方向か、上下左右の4方向へと傾倒できる場合があります。前者の場合、小型のスイッチはディップスイッチと呼ばれることも多くあります。一般にレバースイッチと言うと、思い浮かべられるのは後者です。

また、スティック部分は人が操作しやすいように、先端に丸い樹脂を取り付けることもあります。

レバースイッチの使用用途

レバースイッチは、一般家庭でも目にすることがある部品の一つです。

最も身近な例は、市販ゲーム機のコントローラです。近年のコントローラは、押しボタン数点とレバースイッチ1~2本で構成されています。レバースイッチの倒れた方向を読み取り、ゲーム機に出力することで操作を行います。

産業用としては、クレーンの運転などにも使用します。遠隔にある装置を動作させる備品をテレコンと呼びますが、近年クレーン等運転をテレコンで行うことがあります。

レバースイッチの原理

レバースイッチは、押ボタンスイッチやトグルスイッチ等と基本的に同じ仕組みとなっています。

押ボタンスイッチは、人力によってボタン部分を押すと、その力を利用して接点を短絡又は開放する仕組みです。また、人が押していないときはばね等の力によって定位置まで戻ります。レバースイッチも動作自体は同様の仕組みとなっており、人力によってレバーを倒す力を利用して接点を短絡開放させます。

レバースイッチと押ボタンスイッチの相違点は、レバースイッチは2方向又は4方向へ倒すことが出来る一方、押ボタンスイッチは押引の2動作しか検知できない点です。従って、レバースイッチは最低でも2接点有し、押ボタンよりも複雑な操作が可能です。

レバースイッチにも、接点部分における接点容量が存在します。接点容量とは、扱える電気信号の上限値が存在します。レバースイッチは、押ボタンスイッチより複雑な操作が可能な反面、一般に押ボタンスイッチよりも接点容量が低いことが多いです。従って、レバースイッチでは100V以下の計装信号を扱う場合がほとんどです。

 

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