防災用品

防災用品とは

防災用品とは、地震や台風、大雨などの災害で避難する場合や、ライフラインが途絶えた状態の生活を想定して備えておく用品のことです。

防災用品には、飲料水、食料品、医薬品、防寒具などの緊急持ち出し品の他、ラジオなどの情報収集ツール、懐中電灯を始めとした照明器具、防災頭巾、簡易トイレなど様々なものがあります。また、家庭や職場で用意しておくものと、自治体 (市町村) が防災倉庫、公民館、市町村役場などに保管しておくものがあります。

飲料水と食料品に関しては支援物資の供給が受けられるまでの最低3日分の備蓄が望ましいと言われています。

防災用品の使用用途

防災用品は地震や台風、大雨などの自然災害が発生した際に使用します。

災害発生時は避難所に避難する場合や自宅で待機する場合が多いですが、普段使用している電気、ガス、水道などが自由に使えないことが多いため、防災用品を備えておくと役に立ちます。

防災用品の性質

防災用品には普段の生活の中でも使用できるものがあり、例えばラジオは普段から枕元に置いて聴くことが可能です。懐中電灯は大きな災害発生時でなくても停電時などに使用できます。特にこれらの電気製品には乾電池が使われていますが、乾電池は長期間にわたり機器の中に付けられたままだと液漏れを起こして機能しなくなる可能性があるため、防災用品として備えている電気製品は時折使用し、一定期間ごとに電池を交換することが望ましいです。

また、飲料水や缶詰などの保存食品には賞味期限が設けられています。賞味期限が地数いてきた飲料水や保存食品は、普段の生活の中で消費し、新しいものを防災用品として備蓄することが推奨されます。

防災用品の種類

防災用品には、災害時での使用を想定し、機能やデザインを最適化したものがあります。一方、各家庭で用意する防災専用の用品としては、複合機能を持った懐中電灯、防災頭巾、防災用シュラフ、そして緊急避難用袋などがあります。

1. 災害用トイレ

災害用トイレは、災害時での使用を想定したトイレです。災害発生時に自治体が開設する避難所は、多くの場合学校の体育館や地区ごとの公民館が指定されます。これらの施設にはトイレが備わっていますが、上下水道が機能せずに使えなくなっていたり、避難してくる大勢の人に対して数が不足する場合が想定されます。

トイレは自治体 (市町村) などが用意するもので様々なタイプがあります。組み立て式トイレなどは、普段は防災倉庫などにコンパクトに保存でき、使用時に組み立てて使用します。便器や汚物タンク、ペーパーホルダー等が備わっており、人目を気にせずに使用できます。

2. 懐中電灯

複合機能を持った懐中電灯には、ラジオと一体となっていて避難先での情報収集ができるほか、発電用のハンドルがついているものがあり、電池が切れても使用することができます。さらに、スマホに電気を供給するためのUSB電源端子を備えているものもあります。

3. 防災頭巾

防災頭巾は、避難時に上から落ちて来るガラスやコンクリートの破片や、火の粉から頭と首、肩などを守るもので、スポンジや綿などのクッションを不燃性の外側生地で覆ったものです

4. 防災用シュラフ

防災用シュラフは、内部にアルミ箔やその他の繊維を使って保温機能を備えていて、軽量で且つコンパクトに折りたたむことができます。個人が用意する防災専用の品は、複数の機能をまとめて軽量でコンパクトに保管できるなどの工夫がされており、緊急避難袋での持ち出しに配慮されています。

また、電気自動車やハイブリッド車には、家庭用で使用されている交流100Vの電気のコンセントを備えているものがあり、これらは大規模災害発生時の長時間にわたる停電を想定した防災用品の1つと言えます。

防災用品の選び方

自治体が避難場所のために防災用品を備蓄する場合には、通常は地区毎に定められた防災計画等があり、その計画に沿って防災用品が揃えられています。

各家庭では、住んでいる地域でどのような防災が起こり得るかを考え、家族構成に合わせた防災用品を選択します。主な防災用品としては、前述のものに加え、防寒着 (冬用) 雨具、救急セット (包帯、消毒液、薬品など) 、ゴミ袋、着替え、現金などが挙げられます。

また、必要と思われる防災用品を一通りそろえてリュックサックに入れた防災セットが多種市販されているので、その中から必要なものを選択することもできます。

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