NVRAMとは
NVRAMとは、電源を切っても記憶内容が保持される不揮発メモリーで、自由に読み書きが可能な半導体メモリです。
Non Volatile Random Acess Memoryの略で、エヌブイラムと読みます。ただしNVRAMはデータが消えないメモリチップではなく、内蔵電池によりデータを保持し続けることができる消耗品です。そのため、電池が尽きれば使用ができなくなります。通常内蔵されている電池は素子の樹脂パッケージの中に入っており、交換が困難です。
NVRAMの使用用途
NVRAMは不揮発なメモリーで、RAMと同じように読み書きが行えるフラッシュメモリなどの総称です。コンピュータのモニタやプリンタ、自動車やスマートカードなど、設定を記憶する必要があるデバイスなど様々なところで使われています。
例えばコンピュータのマザーボード上のRTCは、日付や時刻の保存にCMOSバッテリを使用するバッテリバックアップ式のNVRAMが用いられます。NVRAMの一例で、多くのコンピュータのBIOSに用いられています。
NVRAMの原理
NVRAMは、不揮発性を持つRAMでSRAMにバッテリーによる電力バックアップを搭載することで、電源オフ時にデータ保持を可能にしています。基本的にはSRAMですので、データの書き込みはEERPOMやフラッシュメモリよりも、高速な動作になります。
ただし、バッテリが必要で最終的にバッテリを交換する必要があります。そのため、バッテリが切れたらデータはすべて失われます。
Macintoshでは以前はPRAMと使用していましたが、インテル製のCPUを搭載するようになってからはNVRAMにMacintoshの設定情報を保存しています。NVRAMに起動ディスクや、ディスプレイ解像度、スピーカー音量、ユーザー設定の日付・時間情報などの設定情報が保存されています。
また、SPARCstationのイーサネットのMacアドレスについても、ROMではなくNVRAMに保存しています。電池が切れた場合にMacアドレスが変わってしまう問題があります。