断路端子台

断路端子台とは

断路端子台は、通常の端子台と同様の、端子が圧着されているケーブルとケーブルを電気的に接続する機能に加え、断路機能を有しているため端子を外すことなく機構部を手で引っ張る等の動作を行うだけで、簡単に電気的に縁を切ることのできる端子台です。

断路する際にビスを緩める必要がないため、通電中であっても充電部に触れる必要がなく感電のリスクがありません。また端子と端子台はビスを用いて接続されています。断路端子台のことを別名でジスターということもあります。

断路端子台の使用用途

断路端子台は主に制御盤や中継盤内で多く使用されています。その多くが24Vから220V程度の低電圧範囲で使用されています。

具体的な使用方法としては、センサーや計装機器への電源供給の途中に組み込まれてあり、該当センサーの故障等でセンサーを不使用にしたい時などに断路端子操作で簡単に不使用にすることができるため使用されています。

また、センサーの補修などを行う際も断路端子を抜くだけで良いため、上位MCBを開放する必要がなくセンサーを個別で補修することが可能となります。

断路端子台の原理

基本的な端子台は、向かい合わせとなっている端子台部へ、それぞれ端子が圧着されたケーブルをビスで取り付けることで、内部で銅などの導体を通じて電流が流れ、電気的に2つのケーブルを接続することができます。

断路端子台は、断路機構部へも導体が取り付けてあり、通電時はこの断路部の導体を通じて2つのケーブルを接続しています。通電を遮断する際は断路部を引っ張ることで、それぞれの端子部をつなぐ中間の導体が無くなるため電路を遮断することができます(基本的に断路操作は無電圧時に行います)。

電圧が高い部分へ使用すると通電状態からの遮断時に、アークが発生し感電や焼損の恐れがあるため適していません。また、端子台はセパレーターと呼ばれる絶縁物が取り付けてあり、隣り合う端子同士に電流が流れないように、絶縁することで短絡を防いでいます。セパレーターも高電圧(高電流)の回路で使用すると焼損し、絶縁破壊を起こす危険性があります。

参考文献
https://www.toho.yoshida-elec.com/products/78

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