密封器具・装置とは
密封器具・装置 (英: Sealing device) とは、材料間の不完全な表面を封止することで液体や気体、粉体などの物体が外部に漏れることや、内部に流入することを防ぐための資材や部品の総称です。
一般に、シール、シール材 (剤) 、シーリング材 (剤) などと呼ばれます。密封器具・装置は、機械工学分野で使用されるものと、土木・建築分野で使用されるものに大きく分けられます。
密封器具・装置の種類 (機械工学分野)
機械工学分野で使用される代表的な密封器具・装置は、パッキンおよびガスケットです。
運動面に使われるパッキンを動的シール、静止面に使われるガスケットを固定シールとも呼びます。パッキンは、シール面が直接接触する接触型と、接触せずに隙間を挟んで対向する非接触型のものに分けられます。
接触型のものにはオイルシールやメカニカルシール、リップパッキン (Uパッキン、Vパッキン等) 、スクイーズパッキン (Oリング、Dリング、Xリング等) などが、非接触型のものには磁性流体シールやラビリンスシールなどがあります。
ガスケットは、金属製のメタルガスケットと、紙ガスケット、シリコンガスケット、ゴムガスケットなどの非金属製ガスケットに大別されます。それぞれ弾性や耐薬品性、耐熱性などが異なりますので、シールの対象となる流体の種類や圧力、温度に応じて適切なものを選択する必要があります。
このほか、外部からの粉塵の侵入を防ぐために使用されるダストシールなど、特定の用途に特化したガスケット・パッキンも存在します。
密封器具・装置の種類 (土木・建築分野)
土木・建築分野における密封器具・装置は、建物や外壁などの気密性や防水性、耐久性を高めるために使用されます。主に、ブチルテープや気密防水テープなどのテープ状のものと、コーキング材 (剤) やシーリング材 (剤) と呼ばれるペースト状のものがあります。