試験機器

試験機器とは

試験機器とは、材質の強度や硬度など、物質的特性を調べるものや、開発・設計した製品の性能を確かめるためのものなどがあります。

試験機と試験器の違い

1. 試験機

試験機とは、実験や確認をする機械・設備のことを指し、複雑な機構、装置などが組み込まれ、プログラムや操作が必要です。

2. 試験器

試験器とは実験や確認をするための工具・道具などを指します。それ単体で使用する簡易的な器具といってもいいでしょう。

試験機器の種類

試験機器の種類は大きく分けて、材料の強度や硬度などの物質的特性を調べる「材料試験機」と、製品の出力や燃費などの性能を調べる「性能試験機」の2種類に分類されます。

1. 材料試験機

材料試験機は下記のようなものがあります。

  • 引張試験機
    材料を引っ張り、引張強度や降伏点、破断点などを調べる試験機です。
  • 圧縮試験機
    材料を押しつぶし、破壊することで応力やひずみの状況を調べる試験機です。
  • 曲げ試験機
    材料に力を加えて曲げ、変形するまでの強度や変形の仕方を調べる試験機です。
  • ねじり試験機
    材料の両端をつかんだ状態でねじり、変形の起きるトルクや破断するまでの回転数などを調べる試験機です。

2. 性能試験機

性能試験機は、製品によって調べる項目が多岐にわたるため、ここでは自動車の性能試験機の例をあげます。

  • 出力試験機
    エンジンやモーターの出力を測定する試験機です。車のスピードや積載量という、車の仕事における性能に大きく関わってくる重要な試験です。
  • 排出ガス・燃費試験
    運転時の排出ガスや、燃費を測定する試験機です。燃費試験では最大燃費や、街乗り時での燃費など、状況に応じた燃費を測定します。
  • 騒音測定試験機
    走行時の騒音を測定する試験機です。エンジンの回転音や排気音などの自動車自体が出す騒音を調べる試験と、路面状況やタイヤの種類の違いなどからくる騒音レベルの違いを調べる試験があります。

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