特殊蝶番

特殊蝶番とは

通常の蝶番では軸が一本のシンプルな機構に対して、特殊蝶番は軸が複数あるものやその他の機能を持っているヒンジのことです。扉やドアの開閉に蝶番がないと開閉動作を行うことができないので、扉の取り付けなどには必ず使用されている部品です。内側と外側へのどちらか一方への扉の開閉ではなく、どちらにも扉の開閉をしたいときなどには、通常の蝶番ではなく、特殊蝶番の1つである、自由蝶番をドアに取り付ける必要があります。

特殊蝶番の使用用途

蝶番は扉の開閉などに役に立っています。特殊蝶番は形や機能にもよりますが、通常の開閉動作ではない内開きと外開きを行うことができる扉に取り付けられています。また、ノートパソコンなどに使われる、途中で開閉具合を調整できるようなダンパーが入っている蝶番もあります。扉の開閉で、通常の蝶番を使用した場合、段差やすき間ができてしまいますが、テレビボードなどに使用されているものであれば、段差やすき間ができないものもあり、下側に開く扉に用いられています。

特殊蝶番の原理

特殊蝶番は、通常の扉やドアの開閉だけではなく、家具の蓋やショッピングモールなどにある大型扉などに使用されています。長蝶番は蝶番の羽や軸部分に負荷がかかって破損することを防ぐことができるため、ピアノの鍵盤の蓋などの長い一辺を持った家具の蓋などに使用されます。

スプリング蝶番はばね蝶番とも呼ばれています。軸部分にスプリング(ばね)が内蔵されているので、スプリング蝶番が設置された扉は開くと扉が閉まる方向に力が働きます。そのため手をはなすと扉が自動で閉まってくれる特徴があります。スプリング蝶番は比較的小さい扉に使用されることが多く、内開きも外開きにも対応した両方向に開けることができるものもあります。

ガラス蝶番は、ガラス扉やアクリル扉に使用する蝶番です。ショッピングセンターなどの商業施設の扉に使用されているもので、ガラス扉やアクリル扉に装着するタイプと、扉自体に穴を開けて設置するタイプがあります。

一般的な蝶番は、木製のドアにねじ穴を開け、ねじで固定し、一方向への内開きまたは外開きの開閉のみの動きしかできないでことが多いですが、特殊蝶番を扉に用いることで、扉の開閉の動きの自由度を高めることができ、素材に対応した蝶番もあるのが特殊蝶番です。

参考文献
https://www.takigen.co.jp/products/list/12080
https://kurashi-no.jp/I0015858

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です