ワンタッチクランプ

ワンタッチクランプとは

ワンタッチクランプ

ワンタッチクランプは、レバー操作など簡単にクランプ・アンクランプを行うことができる工具レスのクランプをいいます。

クランプに必要な時間を削減できるだけでなく、レンチスパナなどの工具を使わないため、工具管理も不要で作業性だけでなく生産性の向上に貢献します。

油圧や空圧のクランプを使い自動化する手法に比べ、製作コストを大幅に削減、油漏れなどに対する日常の管理・メンテナンス負担を減らすことができます。

ワンタッチクランプの使用用途

頻繁にワークを交換、固定する場合によく使われています。

例えば、加工ワークをクランプする際やワークを片手で抑えた状態で固定したい場合などに使用されます。マシニングセンタ内で加工時に動いてほしくない、しっかり保持したい時などに使用されます。また、位置決めのため、特定方向の位置決めピンに対してワークを押し当てたい場合にも使われています。

工具が入りにくい狭い場所でのワーク固定にも使用されています。

ワンタッチクランプの原理

工具不要でレバーを回転させるだけで簡単に一定の力でワークを固定することができます。

片手でワークを抑えながら残りの片手で固定することができ、作業が安定します。

多少強い力で保持とリリースを繰り返してもタップがなめるなどのリスクはありません。

上から下に抑える「下押しタイプ」、横方向に抑える「横押しタイプ」、下に引き込む「引込みタイプ」、シャフトを押し出す「押出しタイプ」があり、その中でもレバーの回転方向やクランプ方向、クランプする力などさまざまなバリエーションが用意されています。

オプションなどでトルク調整をできるレバーもあり、作業者による締め付け力のばらつきを抑え一定の力でクランプすることができます。

自動化が可能な油圧や空圧クランプに対してかなりスケールダウンすることができるので、狭い場所での作業にも向いています。工具を使った作業と自動化のちょうど間で作業性とコストのバランスがとれたクランプといえます。

参考文献
https://www.imao.co.jp/onetouchclamp.html

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