ストレートリーマ

ストレートリーマとは

ストレートリーマ

ストレートリーマはリーマ加工(高精度の穴仕上げ加工)に使用される刃物の形状一つです。同様の加工で、よく似た刃物として、スパイラルリーマがあります。

リーマ加工は、下穴を空けた後に、高精度の穴仕上げを実施することで所定の寸法と小さな直径不同を持つ穴を作ります。

このリーマは、手作業のハンドリーマや、機械設備によるリーマのどちらにも使用することがあります。

使用される刃物の材質は様々で、複数のメーカから選択して入手できます。
材質やシャンクや歯の長さで種々ありますが、おおよそ数千円から2万円程で入手できます。近年、新品だけでなく、中古品やオークションサイトでも入手可能で、比較的低価格で入手できます。

ストレートリーマの使用用途

例えば、ハンドリーマでこのリーマを使用する場合、まず、仕上げの穴寸法を確認したうえで、下穴を空けます。この際、高精度の穴仕上げでの取り代を、リーマ直径やワーク材質を考慮して選択した方が良いです。

次に、下穴部に、このリーマを通していきます。高精度の穴仕上げは下穴に沿った加工になるが、リーマがまっすぐ通っているか確認するために、スコヤ等でワークと直角になっているかを確認しながら作業することもあります。

ハンドリーマの場合は、特に経験が必要で、高精度の穴仕上げ時の回転や送りの速度は一定にすることが求められます。これはワークの出来栄えに影響するためです。

ストレートリーマの原理

このリーマは、穴を空けるボール盤で使用するドリルの歯が真っ直ぐ長さ方向に付いている見た目をしています。

高精度の穴仕上げは、仕上げの穴寸法より若干小さな直径寸法で穴を空け、その後、このリーマを下穴に沿って通すことで、リーマの取り代分が切削加工で除去され、精度のよい仕上げ状態が得られます。

ボール盤のドリルでの穴あけに対して、取り代や刃物形状の違いにより、精度のよい仕上げができますが、注意点もあります。

刃が真っ直ぐなので、仕上げ面がびびることがあります。これは、機械加工でも起こることで、クランプ力不足や下穴の出来栄え、切削時に使用する油・回転させる速度・送り速さの影響があります。手作業の場合では十分な経験が要ります。

同様の加工で使用することがあるスパイラルリーマとは、歯の形状が異なり、切子の出方が異なります。スパイラルリーマは歯がねじれており、加工時の切子は加工部先端からワークの穴の入り口方向に出されます。

ストレートリーマを新たに選んで入手する場合は、加工ワークを確認したうえで、各社の様々な商品から選択できます。 

参考文献
https://www.nikken-kosakusho.co.jp/product/?category=3
http://www.ymkt.co.jp/item.php?s=REAMER
http://www.fptools.com/products/

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