実験台

監修:山金工業株式会社

実験台とは

実験台

実験台で最も重視されるのは天板であり耐薬品性能が高く、一般のテーブルと大きく差別化しています。

実験台の主流は小型のサイド実験台や大型の中央実験台などで構成されており、ユニットタイプやフレー

ムタイプのバリエーションや柔らかい印象の木目調の木製タイプ、堅牢性を重視したスチール製などから

選択できる製品が多く出回っています。

しかし、ここで示す実験台は、実験台として最低必要な耐薬品天板を有しながら多くの機能性拡大ができ

軽量作業台の脚部をコラボさせ徹底した低コスト化を追求したリーズナブルな実験台です。

実験台 製品概要文

 

実験台の使用用途

実験台は、比較的専門的な使用用途となる事が多く、研究室や実験室など化学物質や薬品を扱う現場で使われています。

また、中学・高等学校・専門学校の理化学系の教室や、理化学系の大学、病院、各企業の研究室・実験室などでも天板の耐薬品性がポイントとなり採用されています。

実験台の原理

構造は天板と天板を支える天枠部材。そして全体を支える脚部(鳥居脚)、及び横揺れを防止するために脚部にはツナギパイプという間口方向に取付ける部材で剛性を保つ構造になっています。

実験台の原理としては他の作業台と異なり耐荷重の観点から選定するのではなく、あくまでも天板の材質が耐薬品性能を有していることが条件となります。また、部材ごとの組合せにより多彩な機能構造を可能にする為、さらには輸送コストを抑え大量の在庫ができるようにノックダウン方式(組み立て式構造)がとられており、発送先現地にて組み立てを行います。

実験台の動画 

天板表面素材の違いによる用途拡大

1. ケミテクト

表面素材のケミテクト(耐薬品性特殊アクリル系樹脂化粧板)は強酸・強アルカリなどの薬品を使う実験台用天板として最適です。表面硬度は4Hです。

2. 指紋レスメラミン化粧板

耐薬品性はないものの、研究室や実験室の中でも薬品を用いないエリアにおいては指紋が目立ちにくく、光の反射を抑え汚れが目立ちにくい指紋レスメラミン化粧板が最適です。表面色はブラウンで表面硬度は7Hです。

3. ステンレス

SUS304材は耐腐食性、耐薬品性に優れています。表面はヘアライン仕上げで美観に優れます。硬度は高いですが鋭利なもので引っかいたり、積載物のこすれにより細かなキズが付くことがあります。

 

本記事は実験台を製造・販売する山金工業株式会社株式会社様に監修を頂きました。

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ガットサイドs

ガットサイドsとは

ガットサイドsは、カミキリムシのような穿孔性害虫の食入や産卵を防止するための防除剤です。乳白色泥状粘稠液体で、住友化学から販売されているMEP(フェニトロチオン)という有機リン系・有機硫黄系殺虫剤の一種です。

ガットサイドsは、カミキリムシ類に特化した殺虫剤で、成虫の産卵忌避効果と樹皮近くにいる幼虫への殺虫効果があります。原液、希釈液のいずれの方法でも使用することができて、1シーズンに1回の処理で高い防除効果を発揮します。

ガットサイドsの使用用途

ガットサイドsの主な用途は、果樹にいるカミキリムシ類やコウモリガのような穿孔性害虫の食入や産卵を防止することです。害虫の種類により、使用する量や時期が異なります。

例えば、柑橘やリンゴのカミキリムシ類には、産卵最盛期直前の6~7月に使用することで最大限に効果を発揮することができます。薬害が生じる可能性があるため、葉や果実には付着しないように注意する必要があります。

そのほか、日焼防止用、防寒用の白色塗布剤としても使用することができます。

炭酸器

炭酸器とは

炭酸器とは、光合成に必要な二酸化炭素を発生させる器械のことです。

「二酸化炭素発生装置」「CO2発生装置」「炭酸ガス発生機」「光合成促進機」として、多く販売されています。植物の成長にとって必要な要素に、水・光・二酸化炭素があります。

その中でも冬場のビニールハウスはドアを締め切ることが多く、二酸化炭素が不足しがちです。そこで炭酸器を用いて、効率よく二酸化炭素を発生させることができれば、ビニールハウス内での光合成を促進させ、農作物の品質や収量アップにつながります。

炭酸器の使用用途

炭酸器の主な用途は、農作物の成長に必要な二酸化炭素を発生させることです。ビニールハウス内は作物の光合成により酸素が多く、二酸化炭素が少ないという環境になりやすいです。このような環境になってしまうと光合成が起こりにくくなり、農作物の生育が抑制され、結果として収量の減少や品質の低下につながります。

露地栽培に比べ二酸化炭素が不足しやすくなるハウス栽培を行う際に、二酸化炭素を供給し作物の生育を促進するために使用することが一般的です。炭酸器は、主に「灯油燃焼式」「LPG燃焼式」「液化炭酸ガス式」の3つのタイプに分けることができます。

炭酸器の特徴

長所

炭酸器を用いることで、ハウス内の二酸化炭素量を管理し、作物が適切に光合成を行うことができるようになります。冬場など、ハウスを締め切り外気からの二酸化炭素供給が難しい場合でも、炭酸器を用いることで生産性を高め、安定した収量を保つことが可能です。

ハウス栽培では二酸化炭素の濃度を、外気の濃度 (約400ppm) と比較して少し高く設定しておくことが重要です。植物の光合成に最も適している濃度は1,000~1,500ppmとされており、外気に近い400ppmでは生長率がさがりやすくなります。

短所

露地栽培では必要のない二酸化炭素量の管理を行わなければならず、濃度を適切に設定しなければ効果が薄れてしまうのが短所です。二酸化炭素濃度が高ければ高いほど収量が増えるというわけではなく、1,000ppmを超えたあたりから生長率に大きな変化はありません。

適切な濃度管理を行わなければ、コストのみかかり収量は変わらないという状況になる可能性もあるため、注意が必要です。

炭酸器の種類

1. 灯油燃焼式

灯油を燃焼させて、発生した排気ガスを、ファンなどを利用してハウス内に拡散させます。ランニングコストは安いものの、定期的なメンテナンスが必要です。

2. LPG燃焼式

LPガスを燃焼させた排気ガスをダクトや送風機を用いて、ハウス内に拡散させます。燃焼効率も高く、排気ガスもきれいです。

3. 液化炭酸ガス方式

液化炭酸ガスが入ったボンベから、高純度の二酸化炭素を放出させます。ハウス全体でなく、作物にピンポイントで二酸化炭素を送り込むことができます。

炭酸器の選び方

炭酸器を選ぶ際は、ハウス内の容積と作業性に注意する必要があります。

1. 容積

二酸化炭素濃度は作付面積ではなく、ハウス内全体の空間に作用するため、ハウスの大きさ・容積と照らし合わせ十分に対応可能なものを選ぶことが重要です。ハウスの容積に対応していない炭酸器を使用すると、二酸化炭素濃度を上げることができません。

十分な効果を得られないため、まずはハウスの大きさを考慮します。

2. 作業性

作業性についても、導入前に装置を設置するスペースが十分にあるのか確認しておく必要があります。炭酸器は製品によって大きさが異なり、また、ダクトの設置が必要になるケースも少なくありません。普段の作業に影響がないかを確認し、使いやすいものを選ぶと良いです。

炭酸器の使い方

炭酸器を使用する際は、作物のそばまで二酸化炭素が届くようチューブや配管を用いて直接送り込む局所施用を用いると、効率的に二酸化炭素を供給することができます。

炭酸器を設置する際は、CO2コントローラーを使用し常に濃度を管理することで、生育に適した二酸化炭素濃度を保ちやすくなります。

ドーハラウンド

ドーハラウンドとは

ドーハラウンドとは、モノやサービスの貿易自由化について話し合う多角的通商交渉のことです。

2001年にカタールの首都ドーハで開催された会議で交渉の開始が決議されたことから、ドーハラウンドと呼ばれるようになりました。正式名称は、ドーハ開発アジェンダと呼ばれています。

WTOに加盟する160か国の国々が、農業・非農産物・サービス・ルール・紛争解決・開発・貿易と環境の7つの分野において、新たなルールを作り、途上国の経済発展を目指そうとしています。

ドーハラウンドの使用用途

ドーハラウンドは、2030年までに達成することを目標としているSDGs(持続可能な開発目標)のターゲット2と17の中にも出てきます。

現在、世界の食料需給は、人口増加や開発途上国の経済発展により増加する反面、異常気象や水資源の制約などにより、逼迫する可能性があります。世界の栄養不足人口は、年々増加しています。そして、極度の貧困にあたる雇用者の3分の2が農業従事者です。

このように、飢餓や農業生産者の所得を確保し、世界から持続可能な食糧生産を達成するためにも、ドーハラウンドの先進国、新興国など国を問わず、公平に貿易をする交渉が必要となります。

ポリフィルム

ポリフィルムとは

ポリフィルムとは、ポリオレフィンフィルムの略で、ポリエチレンなどオレフィン系樹脂を主原料とした農業用フィルムのことです。農業用資材として、一般的に、「農PO」「農ポリ」という名称で販売されています。

以前は、農ビと呼ばれる、ポリ塩化ビニルフィルムが主流でしたが、汚泥性・強度・作業性の良さから、現在、農ビに変わり、ポリフィルムの使用量が大きく伸びています。

ポリフィルムの種類として、「一般農ポリ」「特殊農ポリ」「シルバーポリ」などがあります。

ポリフィルムの使用用途

ポリフィルムは、小型トンネル栽培用のフィルム、水稲中苗の育苗などとして、よく使用されています。使用する用途により、「一般農ポリ」「特殊農ポリ」「シルバーポリ」の3つに分けることができます。

  • 「一般農ポリ」:価格が安く、軽量であるため、小型トンネル栽培用のフィルムとして、広く利用されています。
  • 「特殊農ポリ」:換気に適した穴が開いていたりと、機能性を付加したフィルムです。そ菜類・水稲中苗の育苗に使用されています。
  • 「シルバーポリ」:一般の農ポリと比べて、高価ですが、温度管理に優れ、べたつきにくく、換気がしやすいフィルムです。

散水チューブ

散水チューブとは

散水チューブ

散水チューブとは、等間隔に空いた小さい孔から水が出ることで農作物への水やりを行うホースです。

点滴チューブと比較すると、散水チューブは細かな水の粒子が平面的かつ広範囲に吹き出し、短時間で広範囲に散水できる特徴があります。

散水チューブの使用用途

散水チューブは、農作物への水やりを行うために使用します。大規模な施設で使用されることが多く、散水チューブは水やりの負担を軽減します。

近年では、IT技術を活用した遠隔操作やセンサーを用いた水分以外の温度データなども含めて、水やりの管理を行うことも多いです。

散水チューブの特徴

長所

1. 短時間で広範囲に散水できる
水やり作業を全て手作業で済ませるとなると、時間と労力が必要です。散水チューブは1度設置してしまえば、その後は水を通すだけで均一に散水することが可能です。特にビニールハウスや広範囲の圃場においては、散水チューブは農作業の効率化に大きな効果を発揮します。

2. 水やりの量をコントロールできる
それぞれの農作物に合った量の水を与えた結果、生育が良好になり、収穫量を安定させることが可能です。また、トマトなどの農作物においては、与える水の量をあえて制限することで、糖度を高める栽培方法にも役立ちます。

通常の水やりでは、水圧によって土壌に凹凸ができたり、土壌が跳ねて農作物に付着し病害の要因になったりする場合があります。散水チューブを用いて散水量を調整すれば、そのようなデメリットを回避することも可能です。

短所

露地で使用する場合は、風の影響に注意が必要です。特に風の強い日には、チューブから出た水の届く範囲がずれ、目的の場所へ散水できません。このような可能性がある日には、きちんと散水できているかどうか目視で確認することも必要です。

散水チューブの種類

1. 素材による分類

散水チューブの素材としては、ポリエチレン製やポリ塩化ビニルなどの樹脂製チューブが一般的です。また、硬質のチューブが使われる場合もあります。

2. 両端の構造による分類

散水チューブの両端の構造は製品によって異なるのが一般的です。水道に直接接続して使用するものやねじ式で製品同士を繋げて延長できるものなどがあります。

3. 設置場所による分類

散水チューブには、畝の間に設置するタイプやビニールハウスの天井に設置するタイプ、地中に埋め込んで使用するタイプなどがあります。

畝の間に設置するタイプは、ビニールハウス内でも露地でも幅広く利用されているのが特徴です。畝間から片側のみに散水する場合は片面孔タイプ、両側に散水する場合は両面タイプを選べば、用途に合った使い方ができます。

また、ビニールハウスの天井に設置するタイプであれば、ビニールハウス全体に水を行き渡らせることが可能です。細かい霧状の水を散水するタイプが一般的で、葉菜類や育苗期などにもよく用いられます。

また、ビニールハウス内の乾燥が気になる場合には、頭上にミストタイプの散水チューブを設置すれば、乾燥予防の効果が期待できます。

散水チューブの選び方

散水チューブを選ぶ際には、用途に合ったものを選ぶことが大切です。水源からの距離や、畝の長さによって散水チューブの長さを選ぶことはもちろん、場合によっては複数の散水チューブを連結させることでより効率よく利用できます。

また、比較的安価なものであれば手軽な反面、耐久性が弱く、日光が直接当たる場合などは劣化が早まる可能性もあります。使用場所の条件も考慮し、長期的な計画を立てたうえで製品を選ぶようにしてください。

散水チューブの使い方

ビニールハウス内や露地など、設置したい場所が決まったら、散水チューブを設置したい場所に並べ、ずれないようにピンなどで固定します。設置後、動力ポンプや水道など繋がったパイプやホースと散水チューブを接続することで、いつでも散水が可能です。

パイプやホースと直結させた場合、散水量の調整ができません。バルブやコックを間に挟むことで、散水量の調整が可能となります。

マイカ線

マイカ線とは

マイカ線とは、LDPE、HDPE複合体を材質としたヒモです。耐候性に優れ長持ちします。このマイカ線で風でフィルムが飛んだり、傷づいたりするのを防いでいますが、結び易く、解けにくいという特徴があるので結束に重宝されています。

また、マイカ線はもつれにくく、少し長めに切ることで、優れた伸張性を発揮します。フィルムの保護やばたつきの防止になります。傷が付き易く破れ易い、ポリオレフィンフィルムに対して効果を発揮します。また、滑りが良いため、フィルムを傷つけません。

マイカ線の使用用途

マイカ線の使用方法としては、主にビニールハウスにビニールやフィルムを張った後、風や雨でビニールがめくれてしまわない為に補強として使います。

その他、伸び易く扱い易いことから、資材をひとまとめにするために結束用途として用いられています。更に、機器や資材を雨水や潮風、雪などから守るために、シートを被せた後に、機器に密着させるためにも利用されています。細かく切って、パイプ同士の結束などにも利用することができます。

エンジン式高圧洗浄機

エンジン式高圧洗浄機とは

エンジン式高圧洗浄機

エンジン式高圧洗浄機とは、エンジンを使って高圧で液体を噴射する装置です。

動力がガソリンエンジンであり、電源のない場所での洗浄作業が可能です。一般的な水源としては、水道や井戸水を利用します。しかし、近くに水源がない場合でも、タンクに水を用意すれば使用できます。

ポンプにセラミックコーティングピストンやテフロンスリーブを使用していることで、従来機より長期間使用可能です。洗浄ガンや洗浄ノズル、高圧ホースなどの収納ケースが完備しており、運搬が嵩張らず、必要に応じて速やかに取り換えることができます。

タフな車体で、山や農地などの地面が不安定な場所でも入り込める点が魅力です。ノズルをワンタッチ操作で、高圧と低圧、もしくは直射と扇射に切り替えができます。

エンジン式高圧洗浄機の使用用途

エンジン式高圧洗浄機は、洗浄や洗車をする時に使用されることが多いです。反対に、低圧のものは、泡を流すといった仕上げ洗浄に向いています。沓石の洗浄、コケのそぎ落としに効果的です。

オプションで旋回ノズルを用いると、広範囲を洗浄可能です。また、回転ノズルは水を放出すると共に、その力で先端のブラシ部分を回転させる仕様です。

頑固な汚れを落としたい時に向いています。洗管ノズルは、雨どいやパイプ内のスケーリングや詰まりを排除するために用いられます。

エンジン式高圧洗浄機の特徴

長所

1. 場所を選ばない
エンジン式高圧洗浄機はガソリンで動くため、電源が不要で、場所を問わず使用できます。また、水の時給もできるので、電気や水道がなくても使えます。

2. 水の圧力が強い
エンジン式高圧洗浄機は高圧洗浄機の中でも、パワフルなのがメリットです。水圧が強いため、頑固な汚れでも落とすことができます。

短所

1.エンジン音が大きい
エンジン式高圧洗浄機は、使用するときのエンジン音が比較的大きいです。そのため、住宅街などの騒音の配慮が必要な場所での使用はおすすめできません。

2. 排気ガスが発生する
エンジン式高圧洗浄機は排気ガスが発生します。そのため、屋外か換気が可能な場所での使用をおすすめします。少なからず、人体に悪影響をおよぼす恐れがあります。

エンジン式高圧洗浄機の種類

1. 形状による分類

エンジン式高圧洗浄機はカバータイプとオープンタイプのに種類に分けられます。

カバータイプ
エンジンがカバーで覆われており、エンジン音の大きさを緩和してくれる防音タイプです。

オープンタイプ
エンジンが露出しているタイプです。エンジン音は大きいですが、カバータイプに比べ価格を抑えられるのがメリットです。

2. 給水方法による分類

エンジン式高圧洗浄機の吸水方法は水道直結型・自給式・用水路吸水型の3種類に分けられます。

水道直結型
蛇口に直接ホースを繋いで吸水する方式です。水が切れる心配がなく、長時間つかえるのが特徴です。しかし、水道のある場所によって、使用できる範囲が限られてしまいます。

自給式
タンクに貯めておいた水から吸水する方式です。水源から離れた場所や確保が難しい場所でも、タンクに水を貯めることで使用できるのが特徴です。しかし、タンクの容量と吐出水量によって、使用できる時間が限られるので、長時間の作業には不向きです。

用水路吸水型
フィルターを通して吸水する方式です。一般的に高圧洗浄機はきれいな水を使わないと、詰まってしまい、パワーの低下や故障の原因になります。用水路吸水型はフィルターを通して吸水するので、用水路や池の水などの汚水でも使用できます。

エンジン式高圧洗浄機の選び方

エンジン式高圧洗浄機は使用場所や用途に応じて選ぶことが大切です。

1. 形状

エンジン式高圧洗浄機は、カバータイプとオープンタイプの2種類があります。カバータイプはエンジン音を抑えられるのが特徴で、住宅街やオフィス街で人が密集する場所のような、騒音の配慮が必要な場合におすすめです。オープンタイプは騒音の配慮が必要なく、コストを抑えたい場合いにおすすめです。

2. 吸水方法

エンジン式高圧洗浄機は3種類の吸水方法があり、さまざまな場所に対応できます。

水道直結型は水栓が確保でき、水量を必要とする作業に適しています。自給式はホースの長さが届かない場所や水源から離れた場所、水源の確保が困難な場所でも使うことができます。

しかし、長時間の作業になるほどタンクの容量を大きくしなければならないため、タンクを運ぶ方法も同時に考える必要があります。用水路吸水型は汚水でも使用できるため、農作業後に現場で洗車したいときに利用できます。

3. 吐出圧力

エンジン式高圧洗浄機は、用途にあった圧力を選ぶことが必要です。圧力が強すぎると対象を傷つけたり、場合によっては破壊したりする恐れがあります。また、弱すぎるのもよくないので、最適な圧力を見極める必要があります。

エンジン式高圧洗浄機の使い方

エンジン式高圧洗浄機を使用する前に、必ず燃料とオイルの確認が必要です。思わぬ故障の原因になります。吸水ストレーナと高圧ホースを取り付け、吸水の準備をしてからエンジンの始動をし、洗浄機のガンを使って洗浄します。

使用後はガンノズルの残圧を抜いたり、高圧洗浄機の水抜きを行ったりなど、簡単なメンテナンスをしてから片付けることで、故障を防げます。

ジョインター

ジョインターとは

ジョインターとは ホースとホースもしくはホースと機器の取り付けに用いる結束部品です。中心部の切り離し、結合が容易にできるため、機器の切り替えや、ホースの切り替えがスムーズです。

材質は、軽量で取り扱い易いABS樹脂や、錆びにくいステンレス製など幅広く、取り扱う液体やシーンによって、適切な材質を選択することができます。流路に液体を流す際に、圧力が加わると、ジョインターからホースが抜けやすくなるため、ホースバンドで強固に固定すると安心です。

ジョインターの使用用途

ジョインターの使用方法としては、ホースとホースまたは機器とホースの結合に用いられます。水や養液を幅広い範囲に送液する際に、ホース単体では届かない場合にホースを延長するために用いられています。

基本的には高圧がかかるため、ホース部分は結束バンドで固定します。一方で、ジョインターの中心部で2つに分離することができるため、ホースの繋ぎ換えや収納のために分割の際に便利です。温水、冷水、井戸水など、様々な液体に対応可能です。

ダイヤスプレー

ダイヤスプレーとは

ダイヤスプレーとは株式会社フルプラが販売するスプレー容器、噴霧器の総称です。ダイヤスプレーは株式会社フルプラの前身である古澤プラスチック工業株式会社によって1954年に商標登録された製品であり、同社の商標であるダイヤ印からその名称がつけられています。スウィングシリーズ、ピストルタイプシリーズなどの手動スプレーから、加圧式のプレッシャー噴霧器など様々な種類の製品が販売されているため、使用量や取り扱い物質に応じた選定が可能です。

なお、研磨剤として用いるダイヤモンドをペーストとして噴霧出来るダイヤモンドスプレーという商品もあるため、混同しないように注意が必要です。

ダイヤスプレーの使用用途

ダイヤスプレーの使用用途は様々な液体の噴霧に用いられています。複数のシリーズ商品が販売されており、使用用途によって適切な製品を選定する必要があります。一般的な手動スプレーはポリプロピレン、及びポリエチレン製であり、水や消毒用エタノール、水系の殺虫殺菌剤などに使用可能ですが、有機溶剤や塗料には不適です。ピストルタイプと呼ばれる通常の形状のスプレーから、スウィングシリーズと呼ばれる逆さでも噴射可能な製品や、食品衛生法に適合した食品用、ノズルの形状を変更した酪農用、ホルモン剤専用製品などが販売されています。

その他にも蓄圧式で連続した噴霧が可能なプレッシャー式噴霧器、有機溶剤が使用可能なエクセレントシリーズ、オートクレーブ滅菌に対応した製品など様々な製品が販売されており、用途に適した製品を選定することが可能です。