ドーハラウンドとは
ドーハラウンドとは、モノやサービスの貿易自由化について話し合う多角的通商交渉のことです。
2001年にカタールの首都ドーハで開催された会議で交渉の開始が決議されたことから、ドーハラウンドと呼ばれるようになりました。正式名称は、ドーハ開発アジェンダと呼ばれています。
WTOに加盟する160か国の国々が、農業・非農産物・サービス・ルール・紛争解決・開発・貿易と環境の7つの分野において、新たなルールを作り、途上国の経済発展を目指そうとしています。
ドーハラウンドの使用用途
ドーハラウンドは、2030年までに達成することを目標としているSDGs(持続可能な開発目標)のターゲット2と17の中にも出てきます。
現在、世界の食料需給は、人口増加や開発途上国の経済発展により増加する反面、異常気象や水資源の制約などにより、逼迫する可能性があります。世界の栄養不足人口は、年々増加しています。そして、極度の貧困にあたる雇用者の3分の2が農業従事者です。
このように、飢餓や農業生産者の所得を確保し、世界から持続可能な食糧生産を達成するためにも、ドーハラウンドの先進国、新興国など国を問わず、公平に貿易をする交渉が必要となります。