組み立て箱

組み立て箱とは

組み立て箱とは、1枚の紙を折って組み立てて利用する包装用の紙製の箱です。

組み立て箱は、貼り箱 (紙を貼り合わせて成形される箱) とは異なり、平面の状態で納品されます。そのため、納品時の輸送効率が良く、店舗などで在庫として保管する際もあまりスペースを取らずに済みます。また、使用後はコンパクトにして廃棄することが容易です。組み箱と呼ばれる場合もあります。

箱の形状は様々なものがあり、フタと身が一体になっているもの、フタと身が分かれているもの、持ち手となるように切れ込みが入っているケーキ箱のようなものや、その他直方体ではないデザイン性の高い形状などがあります。直方体形状の箱の中でも、ワンタッチ底、キャラメル箱、N式箱など、組み立て方は種類によって様々です。

組み立て箱の使用用途

組み立て箱には、さまざまな形状のものがあり用途は多岐に渡ります。組み立て箱の使用用途は、主に以下の通りです。

1. 電子機器・精密機器

組み立て箱は、電子機器・精密機器の分野において、その特性を活かし、多岐にわたる用途で使用されています。特に、スマートフォン、パソコン、デジタルカメラ、医療機器などの精密機器は、輸送中の衝撃や振動に弱いため、組み立て箱による厳重な梱包が不可欠です。

また、帯電防止機能を備えた箱は、静電気による電子部品の破損を防ぎます。

2. 化粧品・医薬品

組み立て箱は、印刷や、形状のデザインにより、意匠を凝らしたパッケージデザインが可能です。そのため、商品の保護や高級感を演出するための容器としても最適で、化粧品や医薬品などにも利用できます。

衝撃や圧力から守る緩衝機能を持ちながら、消費者が開封しやすく、保管しやすい設計となっています。

3. 物流

底が抜けない構造の組み立て箱は、強度があることから各種物流用の箱として利用されます。瓶や食器などの陶器の箱などとして利用可能です。みかん箱と呼ばれる汎用的な配送用段ボール箱も組み立て箱の一種です。

フッ化カルシウム

フッ化カルシウムとは

フッ化カルシウムとは、組成式CaF2で表されるフッ素をカルシウムから成る無機化合物です。

通常、白色から灰褐色の粉末状の外観をしています。自然界では蛍石として産出され、加熱すると蛍光を発する性質があります。工業的製法は、フッ化カルシウムは、炭酸カルシウムとフッ化水素酸の反応です。水やアセトンにはほとんど溶けませんが、アンモニウム塩水溶液や薄い無機酸にはわずかに溶解します。

消防法、毒物及び劇物取締法、労働安全衛生法、PRTR法などの法令の規制対象とはなっていません。一方、水質汚濁防止法における有害物質、及び、土壌汚染対策法における特定有害物質に指定されている化合物ではあります。直射日光を避け、 換気の良い涼しい場所に密閉保管する事が必要です。

フッ化カルシウムの使用用途

1. フッ素化合物原料

フッ化カルシウムは、フッ素源として各種フッ素化合物の合成原料に利用されます。濃硫酸と加熱するとフッ化水素酸を生じ、様々な化合物の合成に利用することが可能です。製造されるフッ素化合物は、半導体製造や化学繊維製造、農薬製造などのさまざまな産業分野で活用されています。

2. フラックス

フッ化カルシウムは、金属酸化物と混合することで共融点を与え、融点を下げることが知られています。そのため、製鉄分野において、鉄鉱石や酸化アルミニウムなどの原料に混ぜて溶融温度を下げ、融解を促進するフラックスとして用いられています。また、融点を下げるだけでなく、スラグの粘性を下げることも可能です。

3. 光学ガラス

フッ化カルシウムを使用したガラスは、紫外線から可視光線、赤外線まで幅広い波長の光 (130nm~8μm) を透過します。そのため、フッ化カルシウムはレンズや赤外・紫外分光用プリズム、分光器などの光学部品の製造に使用されることが多いです。

フッ化カルシウムの単結晶を利用したレンズは蛍石レンズと呼ばれており、通常の光学ガラスとは色分散の性質が異なる特性を持ちます。通常の光学ガラスと蛍石レンズを組み合わせることで、非常に色収差の少ない光学系を作り出すことが可能であり、カメラ、顕微鏡、望遠鏡などの光学機器に活用されています。

アクリル水槽

アクリル水槽とは

アクリル水槽とは、アクリル樹脂を材料として製造された水槽です。

アクリル樹脂とはアクリル系モノマー (メタクリル酸エステル、アクリル酸エステルなど) を重合して作られる高分子素材です。高い透明性、耐衝撃性、耐久性、耐熱性に優れています。

ガラス水槽は酸化鉄を含有していることから僅かにグリーンの色味を帯びますが、アクリル水槽は無色透明で光透過率が高く、板を厚くしても透明度を損なうこと無く鑑賞することができます。ただし、細かな傷がつきやすいことと、経年によって透明度が下がる場合があることには注意が必要です。

水槽の背面に黒や青などの着色アクリルを使って、水景を際立たせた意匠を制作することもできます。加工が容易なため、大きさ・形状共に様々な製品が製造され、利用されています。

アクリル水槽の使用用途

アクリル水槽の使用用途は、主に以下の通りです。

1. 水族館

アクリル水槽は、水族館の展示水槽として汎用されています。衝撃に強く割れにくいため、不特定多数の来場者の鑑賞にも安心です。水量の多い大型水槽では高い水圧がかかるため、水槽の板厚を厚くする必要があります。アクリル水槽を用いることで透明度の高い展示が可能です。

また、アクリル水槽は様々な形状の加工が可能なため、円柱水槽や台形水槽などの特殊な形状の展示水槽を用いることができ、意匠性の高い展示に活用されています。

2. 小規模観賞用

アクリル水槽は、小規模な観賞用の水槽としても利用可能です。家庭用の小さなアクアリウム水槽のほか、ホテルや飲食店におけるインテリアの一部として活用されています。ガラス水槽に比べて軽量であることから、搬入・設置・お手入れなどの取り扱いを容易に行うことができます。

3. 研究・産業

アクリル水槽は、研究用の観察水槽にも利用されています。大型のものから小型・薄型で持ち出しが可能なものまで様々な形状があります。水中観察だけでなく、昆虫や土中観察にも利用可能です。産業用途では、曲げ加工が容易である特徴を生かして、円筒形の酒造タンク、その他産業機器用円筒タンクなどに利用されています。

FRP水槽

FRP水槽とは

FRP水槽とは、FRP (ガラス繊維強化プラスチック) で製造された水槽です。

FRPは、エポキシ樹脂などのマトリックス樹脂にガラス繊維などの強化材を混ぜて作られる複合材料です。軽量で丈夫であるという特徴があり、丸型・角形をはじめとした様々な形状に成型することが可能です。オールアクリル、オールガラス水槽に比べても本体重量が非常に軽くなります。

他のプラスチック素材と比較すると、FRPは特に屋外での耐久性に優れています。耐熱性や耐薬性、断熱性や耐腐食性を有することが特徴です。不透明な素材ですが、自由に着色することができます。仕切板や底上板を設けるなどの柔軟なカスタマイズが可能であるため、ろ過槽、曝気槽、沈殿槽など、様々な用途で製作することもできます。

FRP水槽の使用用途

FRP水槽の使用用途は主に以下の通りです。

1. 水産

FRP水槽は、水産業分野において様々な用途で活用されています。水産市場用のセリ用、漁港の畜養水槽、アワビなどの貝類稚魚の種苗生産、陸上養殖などの用途があります。特に陸上養殖用水槽には大型のものが利用され、チョウザメなどの養殖も可能です。

角型大型水槽、長楕円型レースウェイ水槽など、製品によって形状・大きさは様々です。設置場所や用途に合ったものが活用されています。

2. 観賞用・展示水槽

魚などの鑑賞・展示・飼育もFRP水槽の主要な用途の一つです。FRP水槽は基本的に不透明ですが、アクリルなどで窓をつけることも可能です。特に屋外での耐候性と耐久性に優れており、池に近い意匠を施して錦鯉やメダカなどの屋外飼育を行うことにも向いています。一般的な用途には、水族館の飼育水槽、生物管理用の水槽、飲食店などにおける展示用のいけす水槽、アクアリウムなどが多いです。

3. 研究・工業

FRP水槽は、その他研究施設における実験用や、水産研究施設における飼育用水槽として利用可能です。それ以外に工業分野などにおける一般的な用途には、FRP高架水槽、受水槽、貯水槽、排水槽などがあります。

蓄光ロープ

監修:岡成株式会社

蓄光ロープとは

蓄光ロープとは、蓄光塗料を練りこまれた原糸を使用して組み上げたロープです。

蓄光ロープは、主に夜間・暗闇の安全確保を目的として使用されます。蓄光とは太陽光や蛍光灯の光を吸収し、発光することでエネルギーを放出する現象です。通常、日中に吸収した光を夜間の約6~8時間発光する場合が一般的です。自ら発光する現象ではないため、あらかじめ明るい時間でロープに光を当てておくことが必要となります。通常、蓄光部分は黄緑色です。

ロープ自体の材質にはポリエステル、ナイロンなどが用いられることが多く、蓄光塗料と合わせて反射材が練り込まれる製品もあります。3.5mmから12.5mm程まで、様々な太さの製品が提供されています。

蓄光ロープの使用用途

蓄光ロープの使用用途は主に以下の通りです。

1. 夜間時の目印

蓄光ロープは、夜間時の各種工事現場における安全表示や、駐車場や空地の立入禁止表示など、夜間、暗闇での目印などに利用されることが多いです。農業、漁業、荷役運搬作業など、各種夜間作業にも利用されます。十分な強度があるため、一般的な牽引作業に活用することも可能です。

2. アウトドア

アウトドアでは、蓄光ロープはキャンプや登山に利用されることが多いです。テントやツェルト、タープなどの張り綱に利用され、夜間での足の引っかかりや、ロープを引っ張りすぎることによるテントの崩壊などを防ぎます。

また、園芸用の目印にも利用される場合があります。その他身近なところでは、短く切って持ち物に結わえ付け、紛失防止に役立てることが可能です。

3. 災害・救助

災害時、暗所で光を発する蓄光ロープは様々な用途で安全確保に有効です。主な用途には、誘導表示の目印、夜間の人命救助、暗所の探索などがあります。また、懐中電灯や防災リュックなどに取り付けることで、停電時など暗所での持ち出しや取り間違い等の対策に活用することもできます。

本記事は蓄光ロープを製造・販売する岡成株式会社様に監修を頂きました。

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クロスロープ

監修:岡成株式会社

クロスロープとは

クロスロープとは、ストランドを2本ずつを1組にして非自転構造で撚って作られるロープです。

ストランド数によって8本撚り (8打ロープ) 、12本撚り (12打ロープ) などがあります。8打ロープは2本のストランドを1組にして合計4組を撚り合わせて製造され、12打ロープは2本のストランド6組を撚り合わせて製造されます。

最も一般的なロープである3打ロープ (3本のストランドを撚り合わせて1本のロープとする) に比べて、キンク (よじれ) が起こりにくく、しなやかでショックを吸収しやすいことが特徴です。8打ロープの強度自体は3打とあまり変わりませんが、12打ロープは強度がより高く、耐久性にも優れています。

使用される素材には、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ビニロン、スーパー繊維などがあり、混撚りで製造される場合もあります。

クロスロープの使用用途

クロスロープは強度が高く、耐摩耗性、耐候性などに優れているため、各種現場において重量物の牽引に利用されています。

1. 船舶・水上利用

船舶で利用するロープは、安全性の観点から強度の高いものが必要です。クロスロープは頑丈で耐摩擦性、耐候性などに優れることから様々な用途で船舶で利用されています。具体的な用途は、係留用ロープ、アンカーロープ、もやいロープ (もやい結びの加工をしたロープ) 、タグロープ、作業船用各種ロープ、ヨットロープなどです。

その他の水上利用では、山や川におけるレジャー利用・安全帯や、レインジャーロープ (水上救助用) 、海洋事業におけるウインチロープなどが挙げられます。

2. 漁業

クロスロープは頑丈さを生かして漁業・水産業においても利用されています。

定置網、底曳網、延縄、刺網、カゴ漁、養殖定置漁業などの用途があります。クロスロープを漁業に利用する場合は、専用のロープを利用することが必要です。

3. 陸上

地上においてもクロスロープは各種現場において牽引の役割を果たしています。主な用途は、電設工事や車両牽引、遊具、林業や建設業における汎用作業、各種安全帯です。

電設工事では特にケーブルの通線作業、リードロープ (架線工事の策張り作業) に利用されることが多いです。

本記事はクロスロープを製造・販売する岡成株式会社様に監修を頂きました。

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石膏ボードリサイクル

監修:株式会社タイガーチヨダマテリアル

石膏ボードリサイクルとは

石膏ボードリサイクルとは、不要となった石膏ボードを破砕分別して、「紙」と「石膏粉」を資源として再利用するためのリサイクル処理です。

石膏ボードは、板状の石膏を芯材とし、両面に紙を貼り合わせた建築材料です。主に壁や天井などの内装材として使用されています。石膏は分解の際に有害なガスを発生することがあるため、廃棄の際は産業廃棄物として、管理型最終処分場で処分するよう法で定められています。一方で、石膏ボードは適切なリサイクル処理を行うことで再資源化が可能です。

石膏ボードリサイクルでは、石膏ボードの破砕、異物の選別除去を経て石膏と紙を剥離分別します。その後、紙は製紙材料として製紙工場で再利用され、石膏粉は、焼成と結晶化を経て再生石膏として資源化されます。再生石膏は、再度石膏ボードを製造する材料として利用される他、土壌改良材、セメント材料として利用が可能です。

石膏ボードリサイクルの使用用途

1. 新築時廃材のリサイクル

建物の新築工事現場では、余剰分や端材の石膏ボードが廃材として出ます (新築系廃石膏ボード) 。こうした廃材は、解体のときに排出されるものと異なり、異物・付着物がないため、最もリサイクルしやすい石膏ボードです。主に石膏ボード材料として利用されることが多いです。

2. 解体時廃材のリサイクル

建物解体時に排出される石膏ボードは、解体系廃石膏ボードと呼ばれています。新築系廃石膏ボードと異なり、他の資材やクロスが取り付いている場合が多いため、できるだけ除去をしてからリサイクルを行うことが必要です。多くはセメント材料や土壌改良材などに利用されます。水で石膏ボードを濡らすとリサイクル不能になってしまうため、解体・搬出を通して濡らさないようにすることが必要です。

3. 災害廃棄物

災害によって家屋倒壊が引き起こされた場合、建材である石膏ボードの廃材が大量に排出されます。平時は産業廃棄物であるものの、災害時は一般廃棄物として処理することが認められています。災害廃棄物として排出される石膏ボードの中にはリサイクルが難しい状態であるものも多いですが、可能なものにはリサイクル処理を行うことで環境負荷の低減を図ることが可能です。

本記事は石膏ボードリサイクルを提供する株式会社タイガーチヨダマテリアル様に監修を頂きました。

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ノベルティ制作

ノベルティ制作とは

ノベルティ制作とは、広告や宣伝を目的として、企業名やロゴなどを入れたオリジナルグッズを制作するサービスです。

ノベルティグッズは、PR活動・宣伝の一環として無料で配布されるオリジナルグッズです。会社名やイベント名、サービス名、商品名などをプリントして制作されることが一般的です。ノベルティ制作サービスでは、顧客側で作成した名入れデザインを元にグッズ制作を行います。主に、街頭配布、イベント配布、商品購入のおまけなどとして利用されます。

なお、ノベルティグッズの配布にあたっては、景品表示法に抵触しないよう注意することが必要です。

ノベルティ制作の使用用途

ノベルティ制作の使用用途は、主に以下の通りです。

1. 商品・サービスのPR

ノベルティ制作の用途の一つは商品やサービスなど、商材自体の宣伝・広告です。商品名やサービス名の入ったノベルティを制作・配布することにより、商材の認知度を高めることができます。街頭配布や店頭配布など、不特定多数に配布される用途で利用されることが多く、新規顧客獲得や知名度アップを期待して利用されます。

このような不特定多数をターゲットとしたノベルティでは、多くの人に配布することができるよう、単価を抑えたものが好まれる傾向にあります。具体的には、うちわ、マスク、ペン、付箋などの軽くて小さいものが多いです。

2. 企業の認知度向上

企業名の入ったノベルティは、一般への認知度を向上させる目的で制作・配布されます。この場合は、見込み客となるターゲットをある程度想定して、イベントなどで配布される場合が多いです。想定ターゲットのニーズ、配布シーンや季節に合わせたグッズが選定されることが多く、モバイルバッテリー、タンブラー、タオル、卓上カレンダーなど、採用されるグッズの種類は多岐に渡ります。

3. ブランドイメージ向上

ノベルティグッズは、新規顧客・既存顧客を問わず、ブランドイメージの向上に効果的です。一般消費者向けでは、購入促進を狙った新商品に関連するアイテムや、イベント会場限定の特別なアイテムなどのノベルティグッズが制作されます。また、営業や商談においても、既存顧客への挨拶回りや名刺交換時にノベルティグッズを一緒に添えるなどの活用が可能です。

オリジナルグッズ制作

オリジナルグッズ制作とは

オリジナルグッズ制作とは、個人や団体、企業などが独自に依頼したデザインのグッズを制作するサービスです。

イベントや企業PR、記念品、また同人イベントなどを始めとする創作活動の一環として、様々なグッズの制作依頼が可能です。顧客側で作成したデザインを入稿してグッズ制作を行うタイプのサービスが多いですが、デザインデータの作成に対応してるサービスもあります。

主に制作されるグッズには、アクリルスタンド、アクリルキーホルダー、缶バッジなどの雑貨、タンブラーなど製品など様々な種類があります。

大量発注と小ロット生産では、印刷などの制作手法が異なる場合があるため注意が必要です。

オリジナルグッズ制作の使用用途

オリジナルグッズ制作の使用用途は主に以下の通りです。

1. プロモーション

オリジナルグッズ制作の主な用途の一つは、企業などのプロモーションです。オリジナルのロゴやイラスト入りのグッズを制作することにより、企業ブランドの認知度・親近感を高めたり、商品やサービスのプロモーションを行ったりする効果が期待できます。

このようなロゴやイラスト入りのグッズは、記念品やノベルティグッズとして顧客に配布する他、社員が使用して自社のアピール・広報活動の一環に使用する使い方も可能です。

2. 個人販売

個人でオリジナルグッズ制作を発注する場合、主な目的は創作活動の一環です。非営利的な趣味の他、小規模販売の商品として製造依頼されることがあります。特に、コミケや各種イベントなどの同人活動で販売される商品での利用が多いです。このような用途の場合は、特に著作権・肖像権に抵触しないか気を付けて利用することが必要となります。

また、個人に限らず、企業や団体でも販売を目的としたオリジナルキャラクターのアイテム製造にサービスを利用することが可能です。

3. イベント

オリジナルグッズはイベントや催し物に合わせた記念品や、チーム・サークル・クラスのお揃いのグッズを用意したりする目的でも利用されます。団体のロゴやイラストをプリントしたTシャツをお揃いで着用したり、イベントのシンボルマスコットを制作したりと多様な用途での利用が可能です。

プラスチック溶着

プラスチック溶着とは

プラスチック溶着とは、プラスチックを局所的に加熱して溶かし、圧力をかけて接合する加工サービスです。

プラスチック溶着は、プラスチックが高温で溶融し、低温で固化するという性質を利用しています。接合したい二つのプラスチック部品の接触面を加熱し、溶融状態になったところで圧力を加えることで、分子レベルでの結合を促します。その後、冷却することで接合部が固化し、強固な一体化が実現します。

自動車産業、電子機器産業、医療機器産業、包装産業など、幅広い分野で利用されています。

直接的に外部から熱を加える熱溶着の他、主なものにレーザー溶着、超音波溶着、振動溶着などの種類があります。プラスチックの種類によって適用できるものが異なるため、適切な溶着方法を使い分けることが必要です。

プラスチック溶着の使用用途

プラスチック溶着は、家電製品、OA機器、自動車など、多岐にわたるプラスチック部品の製造に不可欠です。主な使用用途は以下の通りです。

1. 自動車産業

自動車産業において、プラスチック溶着は多様な部品の製造に不可欠です。金属部品からプラスチック部品への代替により、車体重量を軽減し、燃費向上に貢献する他、複雑な形状の部品を一体成形することで、デザインの自由度を高め、部品点数を削減することも可能です。

そのため、自動車部品では、方向指示器、バンパー、ダッシュボード、エンジンルーム内のタンクなど、様々な部品がプラスチック溶着によって接合されます。

2. 電子機器産業

電子機器産業において、プラスチック溶着は小型化、高性能化が進む製品の製造に不可欠な技術です。

接着剤を使用する場合に比べて、接合部の厚みを薄くでき製品の小型化・薄型化に貢献するため、携帯電話、スマートフォン、パソコン、タブレット端末、デジタルカメラ、ゲーム機などの筐体や部品の接合に利用されます。

また、溶着部は、気密性・水密性に優れているため、電子機器の信頼性を高めます。

3. 包装・封止

プラスチック溶着は、様々な包装資材の接合や、気密封止に活用されている技術でもあります。特に超音波溶着は省電力・安全・異物混入がないと言う特徴があり、安全性の高い食品包装に利用されています。

具体的な用途としては、バッテリーパウチセルの気密封止や、食品包装のシール部分、使い捨てコンタクトの封入など、気密性の高いシーリングを目的とすることが多いです。その他、水密性が重要な防水シートを繋ぎ合わせる用途でも利用されています。