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吊りクランプについての概要、用途、原理などをご説明します。また、吊りクランプのメーカー10社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。
吊りクランプとは、鋼材や石材をはじめとする重量物の吊り上げ、運搬、反転などを行うための吊具です。
鉄工や土木、建築などで使用される重量物の中には平鋼板や形鋼などのように、ワイヤやフックなどを掛けるところが無いものがあります。吊りクランプは、このような資材を吊り上げるときに使われる吊具です。
縦吊り用、横吊り用などの吊り上げ方で分かれている製品や、コンクリート用、鉄鋼用などの吊り荷別の種類で分けられているものなどがあります。
吊りクランプは、建築、土木、鉄工、造船、機械、運輸など、様々な分野において重量物を吊り上げるために使用されています。平鋼板や形鋼 (H形鋼、I形鋼、L形鋼) 、鋼構造物などを掴んで持ち上げます。
特に、フックなどを掛ける部分がないものを吊りあげる場合や、鋼板を水平に吊り上げた際に横滑りを防ぐ場合などに効果的です。
具体的な使用例には下記のようなものがあります。
吊りクランプは、吊り上げるものを挟んで掴むクランプ部分に、チェーンやワイヤーロープを掛けるための吊環が付属した形状をしています。
クランプ部分にはカムという可動式の歯がついており、カムと旋回アゴ (ジョー) でつり荷をつかみます。初期摩擦力を起こしてつり上げまたは引き起こした後、吊り荷の自重を利用して食い込ませてつり上げる仕組みです。
吊りクランプは、てこの原理を応用することで、吊り荷の重さよりも大きな力を掛けて吊り上げられるよう設計されています。一般的な縦吊りクランプで吊荷荷重1.6倍、横吊りクランプで吊荷荷重1.0倍の力で吊り上げることが可能です。
吊り上げたときのクランプの口の向きは、種類によって異なり、適切なものを選択することが必要です。
クランプは、吊り荷の大きさ・重さに合った適切なものを選択することが重要です。極端に小さすぎるものも、また、大き過ぎるものも危険です。また、使用荷重範囲内であっても極端に厚さが薄いものは吊ることができません。
次のような使用は、事故の原因となり、危険です。
吊りクランプには吊り上げ形状や吊り荷に応じて様々な種類があります。吊り上げ形状別の主な型式は、縦吊り・横吊り・縦横兼用・ねじ式の4種類です。吊り荷種類では、鉄鋼用・コンクリート用・木質梁用・石材用・パネル吊り用などがあります。
縦吊りクランプは、平板などを縦に吊る作業に適しているクランプです。吊り荷を吊り上げたときに、クランプの口が縦向きに下になるように使用します。主に平置きの鋼板を掴んで引き起こし・運搬・反転をする際に使用されます。一般的な容量は0.5~10トン程度です。
また、製品の中にはロックハンドルで吊り荷を掴んだカムをロックするものや、クランプを締め付けるストッパーが搭載されているもの、開放状態を保持できる開放ロック機構が搭載されているものなどもあります。
横吊りクランプは、クランプの口が横向き (水平向き) になるように吊り上げるクランプです。鉄骨などを横向きに掴んで吊り上げる用途で使用されることが多くあります。一般的な容量は0.5~5トンです。
ねじ式クランプは、カムの代わりにねじで吊り荷を挟んで固定するクランプです。ねじの先端や半球状のカムにより、強力にクランプします。
重心が不明瞭な吊り荷や、建物の支柱などに固定して物を吊り下げる際に効果的です。鉄鋼材料などに使用され、一般的な容量は0.5~5トンです。
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
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