CDMOについての概要、用途、原理などをご説明します。また、CDMOを提供する会社・業者11社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。CDMO関連企業の2024年3月注目ランキングは1位:ホビオン株式会社、2位:シミックホールディングス株式会社、3位:生化学工業株式会社となっています。
CDMOとは、医薬品および医療機器の開発および製造にかかわるアウトソーシングサービスです。
Contract Development and Manufacturing Organizationの略であり、製薬会社などから新薬開発やジェネリック医薬品などの製品製造などの業務を請け負い医薬品を製造します。またバイオテクノロジー企業と提携してバイオ医薬品を製造する会社もあります。
医薬品開発や販売プロセスの専門技術を提供することで、製品の市場投入までの時間を短縮し、企業の競争力を高めるのに有利です。また錠剤や粉体、液体など様々な形態に対応したCDMOを選ぶことができます。
CDMOを利用することで、自社内に化学合成反応の制御や処理、物質の分離と精製、さまざまな形態の製剤化をするための専門的設備などを維持する必要がなくなります。そのため、大規模な投資や固定費を削減し、変動費として必要なサービスを受けることが可能です。
CDMOの主な使用用途は医薬品の開発・製造および品質管理などです。以下はその使用用途一例です。
CDMOでは、薬剤の特性や目的に基づき新しい薬剤の設計を支援します。
新薬の合成ルート開発は効率的で経済的なプロセスを確立するために重要です。CDMOサービスによって最適な合成ルートを開発し、製品の生産性を向上させることができます。
また、化学合成の技術力や、薬品の安定性試験は製品品質と安全性を評価するために必要です。CDMOサービスでは安定性試験のプログラムを設計し、実施までをサポートすることができます。
臨床試験の段階では、CDMOによって試験薬製造や規制遵守支援などを助力可能な場合があります。試験薬を試験に必要なだけ用意したり、当局への届出支援なども請け負う場合が多いです。これにより、試験薬の認可をスムーズに受けることが可能です。
製造の段階では、原料の調合、反応の実行、精製、製剤化し、製品の大量生産や包装・ラベリングなどを請け負います。自社工場などを建設する必要なく、製品を大量生産して適切な包装を施すことが可能です。管理基準に則った製造プロセスで品質と安全性を確保し、市場投入のための製品を提供します。
CDMOの特徴は専門性や柔軟性、品質管理などにあります。
まず、医薬品や医療機器の製造及び品質管理に関連する専門知識と経験を有した会社がほとんどです。これにより、製品の製造プロセスを効率的に管理できます。したがって、CDMOを利用することで安全性の高い製品を提供することが可能です。
また、需要に応じて柔軟にサービスを提供し、製品のスケールを拡大できる能力を有します。必要に応じて必要な生産両などを決定し、製品の成長に即時対応することが可能です。これにより、本来必要である固定費を削減し、変動費として必要なサービスを利用できます。
さらに、管理基準などの規制要件に準拠した製造プロセスを提供し、製品の品質と安全性を保証します。また、規制当局への報告や品質管理体制の確立など、規制遵守に関する支援も可能な場合が多いです。
CDMOのサービスを選ぶ際には、以下のような選定要素を考慮することが重要です。
会社によって可能なサービスが異なるため、提供するサービスの種類を確認します。新薬開発や製造・品質管理など、自社のニーズに適したサービスを提供しているかを確認します。特に、自社が必要とする特定の製造技術や品質管理プロセスが提供されているかが重要です。
CDMOの実績や信頼性を調査することも重要です。顧客の満足度や過去のプロジェクト実績を確認し、信頼性の高いパートナーを選定します。顧客のフィードバックや業界での評判などを参考にします。
品質管理体制を評価することも必要です。GMP (Good Manufacturing Practice) などの規制要件に準拠しているかを確認します。これにより、製品の品質と安全性を確保するための取り組みを評価します。
製品の需要に柔軟に対応できるかも確認することが重要です。製品の成長に伴うスケールアップが可能かを重視します。必要に応じて特定サービスの追加や変更・修正に柔軟に対応可能かを確認します。
医薬品の製造工程である原薬製造工程、製剤工程、包装工程に各フェーズがあります。以前は製造だけを請け負う受託製造の役割が大きかったCDMOですが、昨今は原料から中間体を経て、有効成分を化学合成するの原薬製造工程を手がけられるかがポイントになってきています。原薬製造時には、薬物放出制御、効果、安全性に関わる粒度技術なども重要です。
製薬系とバイオ系のCDMOは、それぞれ異なる技術や専門知識を要求するため、顧客が自社製品を適切に開発・製造するための適切なパートナーを選択する際に重要な要素となります。
製薬系CDMOは、化学合成反応の制御や処理、物質の分離と精製、さまざまな形態の製剤化など、製薬技術と設備に特化しています。
バイオ系CDMOは、生物工学的なプロセスや設備を持ち、細胞培養装置、バイオリアクター、生物学的な分離技術などが含まれます。
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
地域別にCDMOを提供する会社を探す
*CDMOを提供する会社を本社や支社、支店、営業所、事業所などがある地域別に探すことができます。
2024年3月の注目ランキングベスト10
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | ホビオン株式会社 |
21.9%
|
2 | シミックホールディングス株式会社 |
12.9%
|
3 | 生化学工業株式会社 |
9.9%
|
4 | AGC株式会社 |
9.4%
|
5 | 富士フイルム株式会社 |
8.6%
|
6 | ニプロ株式会社 |
8.2%
|
7 | 大塚化学株式会社 |
7.3%
|
8 | 富士レビオ株式会社 |
6.9%
|
9 | ロート製薬株式会社 |
6.4%
|
10 | 株式会社エーピーアイ コーポレーション |
4.7%
|
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2024年3月のCDMOページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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