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モータグレーダのメーカー9社一覧や企業ランキングを掲載中!モータグレーダ関連企業の2025年6月注目ランキングは1位:株式会社イマギイレ、2位:協和産業株式会社、3位:町田機工株式会社となっています。 モータグレーダの概要、用途、原理もチェック!
モータグレーダ (英: motor grader) とは、路面の整地や地表の切削、材料の敷き均しなどに使用するホイール式の車両系建設機械です。
モータグレーダは、車体中央部に取り付けてある「ブレード (半円状で横長の金属板) 」を使い、地面や路面などを整地する際に用いる特殊な車両です。一般的には道路工事で使用しますが、雪国では一般道や高速道路の除雪作業にも使われており、構造的にも多くの工夫が施されています。
2025年6月の注目ランキングベスト9
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社イマギイレ |
25.0%
|
2 | 協和産業株式会社 |
12.5%
|
3 | 町田機工株式会社 |
12.5%
|
4 | 株式会社日の出自動車 |
10.4%
|
5 | 株式会社ブロード |
10.4%
|
6 | 株式会社ソクト |
8.3%
|
7 | 日本キャタピラー合同会社 |
8.3%
|
8 | ヒドロメックジャパン株式会社 |
6.3%
|
9 | コマツカスタマーサポート株式会社 |
6.3%
|
モータグレーダ (英: motor grader) とは、路面の整地や地表の切削、材料の敷き均しなどに使用するホイール式の車両系建設機械です。
モータグレーダは、車体中央部に取り付けてある「ブレード (半円状で横長の金属板) 」を使い、地面や路面などを整地する際に用いる特殊な車両です。一般的には道路工事で使用しますが、雪国では一般道や高速道路の除雪作業にも使われており、構造的にも多くの工夫が施されています。
モータグレーダは、主に道路構築から開通後の維持管理、拡幅などの拡張工事などで使用されます。具体的には、工事現場や荒れた土地の整地、道路工事で路盤・路床の整地、路面・広場の高精度整地、除雪作業などです。その他にも法面の切取り・仕上げ・整形作業などにも対応可能です。
モータグレーダは、積雪地帯の路面除雪作業にも使用されます。路面除雪作業の主たる目的は、道路を通行できる状態にすることですが、スリップ事故を未然に回避する目的もあります。
除雪作業におけるモータグレーダの役割は、ホイールローダーや除雪機などで除雪した後、道路の表面に残っている雪や氷をモータグレーダのブレードを使って切削しつつ除雪することです。特に高速道路では、路面を平らに削り取れるモータグレーダが活躍しており、スリップ事故防止に役立っています。
モータグレーダは、エンジンと減速ギヤ駆動で走行し、各作動部は油圧駆動を採用しています。操舵は、丸ハンドルで操作し、ブレード用の操作レバーでブレードの推進角や接触角を調節します。
モータグレーダは、ブレードの角度を作業状況に応じて調整し、路面の整地や切削作業などを行います。推進角とは、モータグレーダの進行方向に対するブレードの角度であり、通常は45~60°に設定します。一方、接触角とは、ブレードエッジと地面の接触角です。作業状況に応じて推進角と接触角を適切に設定し、モータグレーダを走行させながらブレードエッジ (ブレードの先端部に取り付けた切削刃) を地面や路面に接触させて切削・整地などを行います。
モータグレーダは、揺動機構とリーニング機構を有する前輪、左右2輪がタンデムになった後輪、軸間距離が長い車体、車両のほぼ中央に装着したブレードを巧みに動かして作業します。前輪は、車軸中央を中心に左右に揺動し、後輪もタンデムケースが前後に揺動します。モータグレーダに揺動機構を配置したことで、不整地でも起伏に対するブレードへの影響を最小限に抑制できるので平坦性の精度向上が可能です。また、前輪にはリーニング機構 (前輪を左右に傾斜させる) を設けてあり、車両における直進性の確保が可能です。
整地作業では、ブレードが砂利などの抵抗を受け、車体を横方向に押す力が働きます。この力を前輪が保持し、さらに後輪のデフロック機構により、モータグレーダ本体の牽引力と直進性を得ます。
モータグレーダの構造は、本体部分、アーム、ブレード、リーニング機構などを含む4輪2軸で構成されています。メーカーや機種によって車両サイズは異なり、一般的には全長が約7~9メートル、車体重量は約10トンを超えます。本体部分の構造は、エンジン、操作キャビン、前後輪のタイヤで構成されており、車体中央付近に運転席、エンジンは車体後方です。
アームは、本体部分から前方に長く伸びており、運転席側にブレードを吊り下げ、先端部には前輪を取り付けています。運転席には、ハンドル・アクセル・ブレーキのほかに、ブレードの操作レバーがあり、バック走行も可能です。また、ブレードを地面や路面に設置させなければ、路面などを傷つけることなく走行できますが、高速走行はできません。
また、モータグレーダの多くは2車軸4輪タイプですが、車体が大きくなれば3車軸6輪タイプもあります。整地を行うブレードは、ブームから吊り下げる形で配置してあり、進行方向に対して斜めに取り付けています。ブレード用操作レバーを動かすことで、ブレード傾斜角 (推進角や接触角) の調整が可能で、さらに運転席からブレードを目視で確認できるため、地面や路面状況に応じた微調整も行えます。
モータグレーダの車体は、アーティキュレート式と呼ばれる構造が一般的です。この構造は、車両の前部と後部が屈折するので旋回半径の最小化が可能です。さらに不整地の作業では、車体の傾きによって車輪が浮くことを抑制する効果もあります。
モータグレーダは、大型特殊自動車に分類されており、ナンバープレートを取得すれば公道を自走できます。モータグレーダの自走運転だけであれば、大型特殊自動車運転免許の取得だけで可能です。ただし、モータグレーダを作業現場で使用する際には、労働安全衛生法で定められた「車両系建設機械運転者 (整地・運搬・積込・掘削用) 」の資格取得が必要です。
また、車両系建設機械技能講習では、モータグレーダの大きさによって資格内容が異なります。モータグレーダ本体に表示されている重量が3トン未満の場合は「小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育」、重量が3トンを超える場合は「車両系建設機械技能講習」の終了資格が必須です。
ブレード以外のアタッチメントは、スノープラウ、リッパー、スカリファイアーなどがあります。
スノープラウは、除雪作業に使用され、モータグレーダ本体の前部に取り付けます。リッパーは、熊手状の爪を地面に突き立てて地表の切削作業に使用し、モータグレーダ本体の前部・中央部・後部、どの位置でも装着可能です。スカリファイアーは破砕機であり、リッパーと同じ位置に装着可能で、主にアスファルトやコンクリートの粉砕に使用します。