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じゅらく壁についての概要、用途、原理などをご説明します。また、じゅらく壁のメーカー20社一覧や企業ランキングも掲載しております。じゅらく壁関連企業の2025年3月注目ランキングは1位:株式会社キング鈴井商会、2位:株式会社シンコー、3位:株式会社フッコーとなっています。
じゅらく壁とは、日本の家屋に見られる土壁の一種です。
漢字では「聚楽壁」と書き、京都の聚楽第跡近辺 (現在の西陣地区) で採れる聚楽土を使用していることから名づけられました。貴重な聚楽土と伝統ある京都の左官職人たちの技術によって育まれてきた土壁です。
じゅらく壁を作るには、かつては貴重な土と高度な技術が必要でした。しかし、現在ではさまざまな地域で採れた土が使用されたり、化学合成品に置き換えられたりされて、一般的に使用されるようになっています。
主に室内の壁面に多く使われており、神社、寺院、茶室、料亭や旅館など、和風建築で多く見かけられます。また、ギャラリーや博物館などの洋風建築で用いられる場合もあります。水に弱いため、基本的には内装向けですが、適切な防水対策とメンテナンスを施せば外壁に適用することも可能です。
仕上がりは落ち着いた色合いで、空間を格調高く演出できるのが特長です。基本色は「つち色」ですが、混ぜ込む素材や顔料によって自由に色合いを変えることができるので、空間の雰囲気に合わせた配色ができます。
じゅらく壁に使用される土は粘土のため、水と混ぜると柔らかくなり、乾燥すると硬くなる性質があります。これは、粘土が乾燥する過程で内部の水分が蒸発して、粘土の粒子が互いに密着するからです。この密着によって、硬度と強度が高まります。
また、じゅらく壁には石灰に加え、砂、藁や麻などの繊維質の素材が混ぜ込まれており、これらが粘土の硬化を助けます。石灰は水と反応して硬化を、砂、藁、麻は強度や耐久性を高める役割を果たします。
現代では添加剤を加えることで、硬化速度を速めたり、強度や耐久性をさらに向上させたりすることも可能です。
じゅらく壁は手入れの方法を間違えると壁面が剥がれ落ちたり、変色したりするおそれがあります。正しい方法での手入れにより、壁面を長持ちさせることが可能です。日々の清掃はハタキを使って表面のホコリを取り除きます。定期的に行うことで、壁面に付着したカビの胞子が成長するのを防ぐことにもつながります。
軽度の汚れならブラシなどで擦って落とすことも可能です。しかし、強くやりすぎると壁面の損傷や変色につながるため、最低限の範囲で行う必要があります。なお、水拭きは壁面が脆くなり、剥がれの原因となるため、原則しないことをおすすめします。
土壁にはじゅらく壁以外にも珪藻土や漆喰などを使ったものがあります。用途や目的に応じて、それぞれの特長が生きる材料を選ぶことをおすすめします。代表的な土壁の材料には次のようなものがあります。
聚楽土 (じゅらく壁)
じゅらく壁に使用される粘土質の土です。最大のメリットは高級感のある美しい風合いと色合いです。土の風合いを生かした仕上がりが伝統的な雰囲気を醸し出します。また、素材そのものに湿度を調整する効果があるため、室内環境を快適に保つことができます。
一方、デメリットとしては作業の難易度が高いことと、施工費用が多くかかることが挙げられます。材料である聚楽土は扱いが難しく、平坦かつ均等に塗る高度な左官技術が必要になります。経験豊富な職人と十分な作業時間が必要になる分、コストがかかる傾向にあります。また、時間の経過によってひび割れや剥がれが生じるため、定期的なメンテナンスコストも発生します。
珪藻土
微生物の化石からできた多孔質構造の粒子です。一粒一粒が非常に細かい孔をたくさん持っているため、非常に優れた調湿効果があります。扱いやすい材料で、施工が比較的容易です。洋室に多く使用され、表面をあえて凹凸にして模様にしたりするなどの技法もあります。
漆喰
石灰を主成分とした材料で、和風建築によく使われます。滑らかで光沢のある仕上がりになるのが特長です。調湿性能は聚楽土よりも高く、施工は一般的に聚楽土より容易とされています。ただし、表面を平滑に仕上げるためにはある程度の左官技術が必要になります。
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社キング鈴井商会 |
31.6%
|
2 | 株式会社シンコー |
26.3%
|
3 | 株式会社フッコー |
10.5%
|
4 | 富士川建材工業株式会社 |
10.5%
|
5 | 四国化成工業株式会社 |
10.5%
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6 | フジワラ化学株式会社 |
5.3%
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7 | 合資会社長亀商店 |
5.3%
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