全てのカテゴリ
閲覧履歴
ヨードについての概要、用途、原理などをご説明します。また、ヨードのメーカー9社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。ヨード関連企業の2024年10月注目ランキングは1位:株式会社高純度化学研究所、2位:株式会社東邦アーステック、3位:三井化学ファイン株式会社となっています。
ヨード (英: Iodine) とは、分子式I2で表される二原子分子である単体のヨウ素の別名です。
元素としてのヨウ素は原子番号53のハロゲン原子であり、二原子分子を形成します。ヨウ素分子I2のCAS登録番号は、7553-56-2です。人間にとって必要不可欠なミネラルの1つであり、人間の体内では甲状腺に多く存在します。
また、甲状腺から分泌されるホルモンの主要な構成成分です。ヨードは海のミネラルとも呼ばれ、コンブやワカメなどの海藻や魚介類に多く含まれています。
ヨードは、化学、医学を中心に幅広い分野において、多様な用途で使用されている物質です。主なものを下記に列挙します。
ヨウ素 (ヨード) の溶液は、デンプンを加えると、ヨウ素デンプン反応を起こして青紫色を呈する性質があります。この性質を活かしてヨウ素滴定 (ヨードメトリー) が行われたりします。
ヨウ素 (ヨード) は、消毒薬として広く用いられている物質です。代表的な消毒液には、ヨードチンキ (ヨウ素のアルコール溶液) や、ルゴール液 (ヨウ素とヨウ化カリウムのグリセリン溶液) 、ポビドンヨード (ヨウ素とポリビニルピロリドンの錯化合物) があります。
その他には、血管や各種臓器の診断に用いられるレントゲン造影剤の原料や、うがい薬があります。
ヨードは、工業用触媒や農業分野でも使用されている物質です。防かび剤の原料等にも用いられます。さらに、最近では液晶パネルの偏光フィルム、太陽電池などのハイテク分野でも活用されています。
図1. ヨードの基本情報
ヨード (ヨウ素) は、分子量253.808、融点113.7℃、沸点184.4℃であり、常温での外観は黒紫色で光沢のある結晶です。刺激臭を有し、昇華性があります。
液体の状態では、赤褐色をしており、気体は紫色です。密度は4.933g/mL、エタノール及びジエチルエーテルに溶けやすく、水に溶けにくい物質です。水への溶解度は0.3g/Lです。
ヨードは、主に研究開発用試薬製品や、産業用化学薬品などとして販売されている物質です。
ヨードは、研究開発用試薬製品としては、主に医薬原料、試液調製原料、有機合成原料などに用いられます。容量の種類には、5g、25g、100g、500gなどがあり、実験室で取り扱いやすい容量での提供が中心です。昇華性があることから、通常冷蔵で輸送・保管されることの多い物質です。
産業用化学薬品としては、ヨードは20kgファイバードラムや50kgファイバードラムなどの荷姿で提供されている物質です。工場などで取り扱いやすい、大型容量での提供が中心となっています。
主に、レントゲン造影剤、殺菌防カビ剤、液晶関連などの一般工業や、医薬・保健薬・分析用試薬・有機化合物安定剤・飼料などの用途を中心として想定されている製品です。
図2. ヨードのヨウ化物イオンとの反応
ヨウ素 (ヨード) は水にはあまり溶解しませんが、ヨウ化カリウム (KI) 水溶液には溶解します。これは、ヨウ化物イオンと反応して三ヨウ化物イオンを形成するためであると考えられています。
ヨウ素の結晶は斜方晶系の構造を持ち、反磁性を示します。電気抵抗率 (0℃) は1.3×107Ω⋅m、熱伝導率 (300K) は0.449 W/(m⋅K)です。酸化力は、フッ素、塩素、臭素のほかのハロゲン元素よりも小さいです。
図3. ヨードの有害性
ヨウ素はGHS分類において下記の様な有害性が認められています。取り扱いの際は、適切な排気設備や個人用保護具を使用することが必要です。
参考文献
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/7553-56-2.html
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
2024年10月の注目ランキングベスト9
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社高純度化学研究所 |
46.6%
|
2 | 株式会社東邦アーステック |
16.4%
|
3 | 三井化学ファイン株式会社 |
11.1%
|
4 | メルク株式会社 |
8.8%
|
5 | 富士フイルム和光純薬株式会社 |
6.9%
|
6 | 純正化学株式会社 |
3.1%
|
7 | 富士化成株式会社 |
2.7%
|
8 | シグマアルドリッチジャパン合同会社 |
2.7%
|
9 | ナカライテスク株式会社 |
1.9%
|
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2024年10月のヨードページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社