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オクチルアミンについての概要、用途、原理などをご説明します。また、オクチルアミンのメーカー5社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。
オクチルアミン (英: Octylamine) とは、リンゴに含まれる炭素数8の飽和脂肪族アミンです。
IUPAC名は、オクタン-1-アミン (英: Octan-1-amine) です。別名として、1-オクタンアミン (英: 1-Octanamine) や1-アミノオクタン (英: 1-Aminooctan) 、カプリルアミン (英: Caprylamin) 、N-オクチルアミン (英: N-Octylamin) 、カプリリルアミン (英: Caprylylamine) 、アルミーン8 (英: Armeen 8) 、アルミーン8D (英: Armeen 8D) などがあります。
1-オクチルアミンの使用用途は、以下の通りです。
また、抗菌・殺生物剤であるオクテニジンや、N-オクチルピロリドンなどの中間体としても使用されます。広義のオクチルアミンとして、ジオクチルアミンは帯電防止剤、トリオクチルアミンは溶剤抽出剤や水処理剤、溶剤抽出剤、金属元素に対する陰イオン交換体などに使われています。
オクチルアミンの化学式はC8H19Nで表され、分子量は129,25です。CAS番号は111-86-4で登録されています。
融点・凝固点は-0.1℃、沸点は180℃で、常温で密度0.783g/cm3、無色〜薄黄色のアンモニア様の特異臭を持つ液体です。エタノールやジエチルエーテル、アセトンへは極めて溶けやすく、四塩化炭素にも可溶です。水へは200mg/Lとあまり溶けません。
酸性・アルカリ性の程度を表すpHは25℃の100g/L水溶液において11.8、酸解離定数 (pKa) は10.65 (25°C) です。酸解離定数とは、酸の強さを定量的に表すための指標の1つです。pKa が小さいほど強い酸であることを示します。
オクチルアミンは、狭義には1-オクチルアミンを指し、広義にはジオクチルアミンおよびトリオクチルアミンを含みます。
ジオクチルアミンの化学式はC16H35Nで表され、分子量は241.46です。CAS番号は1120-48-5で登録されています。融点は13〜16℃、沸点は297〜298℃で、常温で密度0.799g/cm3、無色透明〜薄黄色の液体です。
トリオクチルアミンの化学式はC24H51Nで表され、分子量は353.67です。CAS番号は1116-76-3で登録されています。融点は34℃、沸点は365〜367℃で、常温で密度0.809g/cm3、白色の低融点結晶です。
1,3-ブタジエンにアンモニアを反応させてオクタンジエニルアミンを得た後、水素化することで得られます。
オクチルアミンは、以下の国内法令に指定されています。
取り扱い時の対策
強酸化剤は混触危険物質です。取り扱い時や保管時には、接触させないでください。液体および蒸気は引火性があります。引火点は58℃です。高温と直射日光、熱、炎、火花、静電気、スパークなどの着火源からは、遠ざけて取り扱い、および保存してください。
取り扱う際は、保護手袋と保護眼鏡、保護衣、必要に応じて、粉塵マスクや保護面を着用します。使用後は、皮膚が露出していた個所をよく洗ってください。
火災の場合
熱分解で、一酸化炭素 (CO) 、二酸化炭素 (CO2) 、窒素酸化物 (NOx) など刺激性で有毒なガスと蒸気を放出するおそれがあります。二酸化炭素 (CO2) 、泡、粉末消火剤、砂を使用して消火してください。棒状放水は行わないでください。消火にあたる場合は、手袋や眼鏡、マスクなど適切な保護具を着用します。
保管する場合
オクチルアミンは、光によって変質する可能性があります。遮光したガラス製の容器に密閉し、換気が良く、なるべく涼しい場所に保管してください。保管場所は必ず施錠します。
参考文献
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/111-86-4.html
https://labchem-wako.fujifilm.com/sds/W01W0115-0017JGHEJP.pdf
https://pubchem.ncbi.nlm.nih.gov/compound/Octylamine
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
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