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ポリエチレンイミンについての概要、用途、原理などをご説明します。また、ポリエチレンイミンのメーカー6社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。ポリエチレンイミン関連企業の2024年10月注目ランキングは1位:ナカライテスク株式会社、2位:青島鳳通技術貿易有限公司、3位:純正化学株式会社となっています。
ポリエチレンイミンの関連カテゴリ
ポリエチレンイミンとは、エチレンイミンを重合した脂肪族の水溶性ポリマーです。
分子量は300〜70,000と製品ごとに異なります。完全な線状高分子でなく、1級、2級、3級アミンを含む分岐構造を有するポリマーです。
ポリエチレンイミンは、現存する素材中 (2007年) で最もカチオン密度が高く、反応性の高いポリマーです。溶液中ではポリカチオンとして存在し、高吸着性・高凝集性を持ちます。
ポリエチレンイミンは、親水性、生体適合性および熱安定性等の有利な特性を利用して、製紙、水処理、メッキ浴剤、シャンプー製造など幅広い分野で利用されています。製紙分野では、紙力増強剤として、水処理分野では、凝結剤、凝集剤、重金属キレート剤、クレイ処理等として有用です。
そのほか、酵素固定化剤、塩ビゾル凝集剤、エポキシ樹脂架橋剤、インク密着向上剤、メッキ用添加剤、消火器用泡保持剤も用途の1つです。
ポリエチレンイミンは、 分子式(-CH2CH2NH-) n で表わされます。分子量により、熱的性質、消防法法の分類などが異なる場合があります。使用時は、購入した製品のSDSの確認が必要です。
平均分子量約1,800のポリエチレンイミンの場合、無色〜うすい黄色の透明な液体状で、アミン臭があります。pHは10〜12 (50g/L、25℃) です。
融点は20℃以下、引火点は264℃、分解温度は290℃です。分子量が高くなるにつれて、引火点も上昇する傾向があります。
水に極めて溶けやすく、光により変質するおそれがあります。通常の取扱い条件下では安定ですが、高温、 直射日光、 熱、炎、火花、静電気、スパーク、湿気、強酸化剤と反応するため、接触を避ける必要があります。
危険有害な分解生成物は、一酸化炭素 (CO) 、二酸化炭素 (CO2) 、窒素酸化物 (NOx) です。
ポリエチレンイミンのアミノ基は、水酸基と水素結合、カルボキシル基とイオン結合、カルボニル基と共有結合します。また、極性基 (アミノ基) と疎水基 (エチレン基) を構造に有することから、高密着性、吸着性があります。
水中下でポリカチオンとして存在し、あらゆるアニオン性物質を中和・吸着し、重金属イオンをキレート化する高カチオン性を持つことが特徴です。さらに、エチレンイミンは反応性高い1級・2級アミノ基を有することから、エポキシ、アルデヒド、イソシアネート化合物、酸性ガスと容易に反応します。
皮膚刺激性および、強い眼刺激性があり、飲み込むと人体に有害です。水生生物への影響は確認されていませんが、内容物および容器は、承認さ れた廃棄物処理場に依頼し、廃棄する必要があります。
吸引した場合は、新鮮な空気のある場所に移動し、休息し、症状が続く場合は医師に連絡します。皮膚または眼に付着した場合は、直ちに大量の水で洗浄し、症状が続く場合は医師への連絡、手当が必要です。
ポリエチレンイミンは、通常の1級、2級、3級の低分子アミンと同じ反応を起こします。アルデヒドやケトン、アルキルハライド、イソシアネートやイソチオシアネート、活性炭素二重結合、エポキシ化合物、シアナマイド、グアジニンや尿素、酸、脂肪酸、酸無水物、環状酸無水物やアシルハライドなどの試薬と反応します。
作業者は適切な保護マスク、保護手袋、側板付き保護眼鏡、長袖作業衣の着用が必要です。作業時は飲食、喫煙を避け、作業後はよく手を洗います。
屋内作業場で使用する場合は、発生源の密閉化、または局所排気装置を設置します。また取扱い場所の近くに安全シャワー、手洗い・洗眼設備を設け、その位置を明瞭に表示し非常事態に備えます。
作業時は火気に注意し、高温物、スパーク、強酸化剤との接触を避けて取扱い、容器は遮光し、換気のよい 涼しい場所に密閉して保管が必要です。
参考文献
https://labchem-wako.fujifilm.com/sds/W01W0116-1781JGHEJP.pdf
https://www.junsei.co.jp/upfile/topics/21/21-2.pdf
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
2024年10月の注目ランキングベスト6
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | ナカライテスク株式会社 |
32.0%
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2 | 青島鳳通技術貿易有限公司 |
20.0%
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3 | 純正化学株式会社 |
16.0%
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4 | シグマアルドリッチジャパン合同会社 |
12.0%
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5 | キシダ化学株式会社 |
12.0%
|
6 | 富士フイルム和光純薬株式会社 |
8.0%
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注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2024年10月のポリエチレンイミンページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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