ゲージナット

ゲージナットとは

ゲージナット

ケージナットとはサーバや通信機器をラックのマウントレールに取り付ける際のラックマウントねじのねじ受けとして使用するナット。ケージナット用の角穴のあいたラックに取り付けて使用する。ケージナットのサイズを変えることで使用するねじサイズ(ねじ径)を変更可能。日本では一般的に5mmまはた6mm(JIS規格のM5およびM6)の専用ねじを使用する。取り付けの際は専用のツールまたはマイナスドライバーを使用する。

ゲージナットの使用用途

サーバラックに代表される19インチラックのうち、ラック本体にねじ受けが切られていないタイプのものに機器をマウントする際のねじ受けを設定するために使用する。ラックの母体支柱に空いている角穴にナットのツメをひっかけてセットすることで必要なピッチで必要なねじ径のねじ穴が得られる。

取り付けの際は支柱の裏側にツメを押し込む必要があるためケージナット着脱工具として専用のものも販売されている。なければマイナスドライバーでも対応可能だが、ナットの落下やけがなどに注意する。

ゲージナットの原理

ラックに機器をマウントする際に使用するねじの径の違い(主として5mmおよび6mm)に対応可能なよう、ラックにねじ受けの丸穴ではなく角穴があけてある支柱の19インチラック(機器取付用の支柱のねじ間隔が19インチと定められたElectronic Industries Alliance(米国電子機械工業会、EIA)規格のラック)と組み合わせねじ受けを設置する。正方形のフレームに母材側にナットを固定するためのツメと機器の止付けに使用するナット(オスねじ)を受けるためのねじ受け(メスねじ)からなる。母材の厚みに合わせて同じ呼び径でナットの高さ違いのものがある。

使用時はナット表面にあるツメを専用の着脱工具またはマイナスドライバーを用いて支柱の角穴(9.6×9.6mm)に引っ掛けて固定する。組み合わせて使用するねじはケージナット用のものを用い、ナットとねじ径を合わせる(呼び径でM5、M6が一般的)。

参考文献
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/POWER8/p8efr/p8efrinstcagenuts.htm
https://docs.oracle.com/cd/E25559_01/html/E24537/gkpcg.html

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です