偏心測定器

偏心測定器とは偏心測定器

偏心測定器は、主にローラやモータのシャフトなどの、回転している物体の偏心を測定する装置になります。偏心は、回転の中心と回転物の形状上の中心点である剛心から、どの程の離れているかを示す量になります。精密機器などの回転部では、偏心が0になるように設計されていることが多く、偏心がずれていると、不具合の原因になるため、注意が必要です。返信の測定方法には、透過した光によって測定する透過型と反射した光によって測定する反射型の2種類が代表的です。

偏心測定器の使用用途

偏心測定器は、工作機械やロボットアーム、ローラなどのモータなどを使用して回転させながら使用する機器の検品やメンテナンスなどに使用されます。偏心測定器の選定の際には、測定方法や測定精度、測定範囲などを考慮する必要があります。

偏心測定器の使用例を以下に示します。

偏心測定器の原理

偏心測定の測定原理を透過型と反射型に分けて説明します。

  • 透過型
    透過型の偏心測定器は、発光素子が取り付けられている発光部と受光素子が取り付けられている受光部で構成されています。発光部と受光部の間に測定対象の回転体がくるように設置します。発光部から発信された光が回転体によって遮られ、一部が透過し、受光素子で受光します。受光素子で受光した光を高速でサンプリングすることによって、どの程度の振れ幅があるかを観測し、偏心を算出します。製品によっては、複数の点で偏心を測定することで、正確に偏心を測定できる装置もあります。
  • 反射型
    反射型の偏心測定器は、受光素子と発光素子が一緒になった装置で構成されています。測定時は、発光素子によって発信されたレーザー状の光を回転体に当て、その反射光を受光して、光の周期のずれから偏心を測定します。透過型に比べて、小型で一方向のみから測定できることが特徴ですが、測定対象が細い場合は、誤差が大きくなることがあるため、注意が必要です。

参考文献
https://www.keyence.co.jp/ss/measure/hakaritai/measuring/deflection/
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjspe/82/9/82_803/_pdf

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