プリーツフィルタ

プリーツフィルタとはプリーツフィルタ

プリーツフィルタとは、フィルタをプリーツ状に成形することで体積あたりの表面積を増やし、ろ過性能を高めたものです。フィルタは構造によって特徴が異なり、目的や用途に応じた構造のものを選ぶ必要があります。

プリーツフィルタは低圧損に抑えたい場合や特定のサイズの粒子径以上の粒子を確実に捕捉したい場合に使用されます。プリーツフィルタのような表面ろ過型は総じて捕捉できる粒径が小さく除去率も高いことから精密ろ過に適していますが、流路に対して表面積を増やすと圧損が大きくなってしまいます。この弱点を補うため、プリーツ加工を施して体積当たりの表面積を増やしています。

プリーツフィルタの使用用途

プリーツフィルタは精密ろ過としての利用に向いていますし、簡易ろ過としても用いることができます。様々なろ過に使えるため幅広い業種、業界で使用されています。以下に例を紹介します。

  • 石油化学、塗料、インク等各種化合物、薬品のろ過
  • 純水製造における一次ろ過や冷却水・洗浄水等のろ過など水中の不純物除去
  • 機械の切削や研磨で用いられた水に含まれる金属片の除去
  • 各種給排水設備やプールや温浴施設などの水のろ過
  • 井戸水や地下水などの自然水のろ過

なお、精密ろ過では粒子径の大きなものを捕捉すると目詰まりしてしまうため規模は小さめのろ過設備に使われます。

プリーツフィルタの原理

プリーツフィルタとはフィルタをプリーツ状に成形することで体積あたりの表面積を増やし、ろ過性能を高めたものです。フィルタは構造によって特徴が異なり、目的や用途に応じた構造のものを選ぶ必要があります。

カートリッジフィルタは、厚みを出すことでろ過性能を高めるデブスフィルタータイプ(深層ろ過型)、サーフェスフィルタータイプ(表面ろ過型)、吸着・交換フィルタータイプの大きく3つの種類に分けられます。このうちプリーツフィルタは表面ろ過型に分類され、カートリッジフィルタの中では一番工業用として普及しています。

総じて捕捉できる粒径が小さく除去率も高いことから精密ろ過に適していますが、流路に対して表面積を増やすと圧損が大きくなるため、プリーツ加工を施して表面積を増やしています。
そのため、低圧損に抑えたい場合や特定のサイズの粒子径以上の粒子を確実に捕捉したい場合に向いています。

材質はポリプロピレン製のものが多く普及していますが、他にも用途に応じてさまざまな材質のものがあります。

  • 耐薬品性に優れたPEフィルタエーテルサルフォン)・PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)・PVDF(ポリフッ化ビニリデン)・ナイロングラスファイバ
  • 飲料用の珪藻土
  • 腐食性流体用のステンレス製金属フィルタ

繊維径の異なる素材を一緒にプリーツ加工することでろ過精度勾配を持たせた製品もあります。

参考文献
https://www.rokitechno.co.jp/product/product_filter/product_filter_p8.php
http://www.sepia.dti.ne.jp/bjycorporation/cartridgefilte.htm
http://www.daidomachines.com/filter/pleatedfilter.html

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です