オーガー充填機

オーガー充填機とは

オーガー充填機は、スクリューを使用して粉状や小さい粒状 (顆粒状) のものを送り出し、計量しながら充填する装置です。

オーガーとは「らせん状の器具」という意味で、らせん状のスクリューを使用していることからこの名で呼ばれます。スクリュー式充填機という呼び方をされることもあります。

オーガー充填機は充填物の生産における最終工程に組み込まれます。対象物が粉状、顆粒状と流動性が低いため、スクリュー部分の回転により充填物を排出することで流動性を高めています。同時に高速で規定量を計測することで、粉状の充填物の定量充填を可能にしています。

オーガー充填機の使用用途

オーガー充填機は、粉じんの舞い上がりが少ない粉状、顆粒状のものに用いられます。粒の大きいものはスクリューで砕かれる可能性があるためあまり向いていません。導入事例の多い業界は、食品、医薬、農薬、石油化学、飼料、窯業などです。具体的な充填物は下記のものや、トナー充填専用のものがあります。

  • 小麦粉、片栗粉、米粉、大豆粉、きな粉などの粉類
  • 塩、コショウ、スパイス、七味、コンソメなどの顆粒の調味料
  • ほたてパウダーなど粉末の食品
  • 粒状の入浴剤
  • 肥料、石灰
  • 添加物
  • フェイスパウダー等の化粧品
  • 重曹

オーガー充填機の原理

オーガー充填機は流動性の低い物質をスクリュー部分の回転を利用して排出することで流動性を高め、同時に規定量を計測することで粉状の充填物の定量充填を可能にしています。

スクリュー搬送時に粉に含まれている空気を脱気フィルターを通して抜くことで、粉塵抑制と密度アップを行う脱気充填ができるものもあります。

オーガー充填機の容量計測はスクリューの回転数で量るタイプと、充填する内容物を計量器で量りながら充填するタイプがあります。回転数で量るタイプは、スクリューの各ピッチを単位容量とし、スクリューの回転数から充填容量を求めます。

また、用途に応じて様々な機能を持った製品があります。下記以外にも容器の供給やキャッピング、チェッカー、ラベラーといった周辺機器と組み合わせが可能なものがあります。

  • オーガーの取り外しがワンタッチでできるもの
  • 充填時の異物混入を防ぐため、単一材料で成型されているもの
  • 粉漏れや充填物の落下を防ぐため真空装置を組み合わせ脱気充填機構を搭載したもの
  • 搬送用コンベアを組み合わせたもの
  • フィーダと組み合わせることで内容物の自動補充が可能なもの

参考文献
https://www.tam-tokyo.co.jp/products/fill.html
https://www.yamato-scale.co.jp/products/detail/71
http://technica-c.com/
https://www.sanshinseiki.co.jp/machine/juten/ouga.php
https://www.jutenki.com/select/type/

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