アルミテープ

アルミテープとは

アルミテープ

アルミテープ (英: aluminum tape) とは、アルミニウムを圧延したアルミ箔を基材にしたテープです。

特に、裏面に接着剤を塗布した粘着テープを指す場合が多いです。用途や接着対象材に応じて接着剤を選ぶこともあり、剥離紙がある製品とない製品の両方が流通しています。

基材にアルミニウムを用いているため、耐久性が高く、劣化しにくいことが大きな特徴です。さらに、耐熱性、防湿性、耐水性、耐候性にも優れています。

アルミテープの使用用途

アルミテープは、主に下記のような用途に用いられます。

  • 耐熱性と防湿性を求められる空調ダクトのシーリングや接合
  • 保温材や保温・保冷管の目地シール
  • 熱源近くでの金属部材の目地シール
  • 家電・熱源部品の固定・放熱用
  • 水周りや屋外用の工事・補修材
  • その他、リーク率を下げたい箇所等のシーリング

耐熱性と防湿性が必要な空調ダクトのシーリングや接合は、米国では、同様の用途にダクトテープが用いられることが多くあります。しかし、ダクトテープの場合、寒暖差のある通風ダクトでは長期にわたるシール性に欠けることがあります。

特に日本では寒暖差が大きいため、結露にも耐えうる素材として、アルミテープが活用されています。日本ではダクトテープと言えばアルミテープを指す傾向もあるので、注意が必要です。

アルミテープの特徴

1. 劣化しにくい

アルミテープは、ガムテープなど多くの粘着テープに比べて、劣化しにくいことが大きな特徴です。他の多くのテープは、少しずつではあるが、紫外線や水、酸素などが透過します。これにより接着剤が化学変化したり、揮発したりして劣化し、接着力が失われていきます。また、アルミニウムに比べて耐久力が低いことが多く、テープ基材そのものも劣化します。

アルミテープは、透過性が低く経年劣化に強い上、基材に耐熱性があるため、高温環境用の製品もあります。強度を出すため、厚みは0.1~0.2mm程度のものが多く、幅は梱包用テープと同様、50mmか75mmの製品が多くあります。

劣化しにくいという特徴に応じた用途が多いため、保護材あるいは光沢材として、広い面積を覆うために貼り付ける使い方が多いので、細幅の製品はあまり見かけません。

2. 伸縮性が良い

テープという形状のため、伸縮性をもつものが多く、ダクトなどの曲面をもつものや、凹凸面にも使用可能な点も特徴です。多くはテープカッターやはさみで、求める長さに切って使用しますが、手で切れるタイプも流通しています。

また、シール性が良いので、ダクトや配管などの隙間を防ぐのに使用されます。

3. 熱特性が良い

アルミ箔は、伝熱性に優れています。また、熱反射性も良いので、放熱や熱線の遮蔽などに使用されます。接着剤の選定により、低温から高温まで使用が可能です。

4. 耐湿性が良い

アルミ箔は、耐湿性に優れ、湿度が高い環境下や保温・保冷剤の固定でも、使用が可能です。

アルミテープの種類

アルミテープは、大きく分けると、アルミ箔テープ、アルミガラスクロステープ、アルミクラフトテープの3種類があります。

1. アルミ箔テープ

厚さ0.08mm程度のアルミ箔基材の片面に、耐候性に優れた接着剤を塗布したテープです。剥離紙があるものと、無いものがあります。機械的強度が大きく、耐熱性・耐寒性が良好です。空調ダクトのシールや電気器具の熱反射・遮断用、保温・保冷材のシールなどに使用します。

2. アルミガラスクロステープ

アルミ箔を使用しますが、ガラスクロスを貼り合わせた基材を使います。この片面に、接着剤を塗布したテープです。非粘着のアルミグラスクロステープもあります。不燃性のガラスクロスを基材に利用しており、耐熱・防災・防火が必要な箇所の補修・固定・結束用に使用されます。

3. アルミクラフトテープ

アルミ箔に上質紙を貼り合わせた基材に、接着剤を塗布したテープです。巻き戻しが軽く、粘着力が高いため重ね貼りなどの作業がしやすいテープです。空調ダクトの固定、保温・保冷材やパイプカバーのシールなどに使用されます。

参考文献
https://www.nitoms.com/products/proself_almt/

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