リベッティングマシンとは
リベッティングマシンとは複数の部品に対してリベットを回転と圧力によってかしめることで接合する機械です。
⾝近なモノではハサミやキャスターの接合部、ドアのヒンジなどに使われています。
部品の接合方法は、カシメ以外にネジ・ボルト留めや溶接等があります。かしめは半永久的な接合を実現し、ネジ・ボルト留めのように振動で緩むことはありません。また、仕上がりは一定の品質が保たれ、溶接のように作業者の技能により仕上がりが変化することはありません。
リベッティングマシンの使用用途
かしめ構造が小型で、操作が安全かつ便利であり、安定した性能を再現するため幅広い業界で使用されています。自動車部品に特に使われています。
ドア・シート・ワイパー・ハブベアリング・シートベルトなど車体に関わる可動部に使用されています。その他にも、航空機・船舶・鉄道車両・自転車・タービン・介護用ベッド・内視鏡・パソコン・カメラ・空調設備・脚立・包丁・義肢・手錠・マンホール蓋・電気のスイッチなどにも使用されています。
リベッティングマシンの原理
テーブル上に置かれたワークから突出するリベット軸、ワーク端部、突辺等の突出体に対して上方から成形用工具を下方へ降ろし、圧接してかしめます。ワークの高さ・ワーク厚さ・リベット・突出体の長さのバラツキに関係なく、かしめ成形の最適化を図れます。
リベット頭部のみを圧接し、塑性変形させるため、リベットの胴部が変形がありません。接合した部品へ負荷をかけることなく、安定した性能を再現します。
様々な機種があります。例えば、電気式タイプ・液圧タイプ・空気圧タイプなどが一般的には使われています。その中でもさらに、回転式マシンと自動式マシンに分けられます。自動式マシンは高い効率が特徴となっています。一方で、回転式マシンは液圧回転式と空気圧回転式の2種類に分けられ、主に大きい空心リベットやソリッドリベットに使用されます。
ヘッドには大きく分けて山形・丸形・平形・平鳩目形・丸鳩目形・鍋型・中抜形の7種類あり、仕上がり形状によって使い分けます。