誘導棒

誘導棒とは

誘導棒

誘導棒とは、 航空機を誘導する際に使用される棒のことをいいます。また、パドルという名称があります。

形は大きく分けて棒型のものとしゃもじ型のものの二種類があります。しゃもじ型が従来式ですが、最近は昼夜問わずに使用できる棒型のものが主流となっています。色は主に黄色やオレンジ色です。

誘導棒を扱う仕事をしている人をマーシャラーといい、業務の名称をマーシャリングといいます。マーシャラーは、ICAO(国際民間航空機間)によって規定されたポーズをとることでパイロットに合図を送ります。例えば、両腕を高く上げるのは誘導開始の合図で、頭上で大きく×印を作るのは停止の合図です。

荷物の積み下ろしなどの作業を円滑にするため、マーシャラーとパイロットの連携が鍵となります。

誘導棒の使用用途

誘導棒の使用用途は、文字通り航空機の誘導です。離発着時に航空機を機種ごとに異なる指定の場所まで誘導する際、マーシャラーによって使用されます。何も持たずに合図を送るとパイロットとの連携が難しくなるため、黄色や赤色などの目立つ色をした誘導棒を持って作業を行います。

航空機のパイロットは地上から数メートル地点にいるため、死角が多く目視で停止線にぴったりと止めることができません。そのため、代わりにマーシャラーが目となって誘導します。停止の他にも直進、徐行、旋回など、空港での航空機の移動に関与しています。

誘導棒を使用することはとてもアナログな方法ですが、天候が悪いときやシステムトラブルが起きたときでも関係なく航空機を誘導できるといったメリットがあります。

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